最強にして稀代の勇者として死んだロア・ヴァイスレインは、何の因果か魔王の後継者候補の一柱として転生してしまう。しかも、種族はサキュバス。 　何もかもが前世とは違うことに困惑するロアだが、持ち前の最強っぷりだけは健在。また、のっぴきならない事情から、サキュバスとしての今世を歩むしかなくなるのだった。

　初夏の日本某所、太宰府静夜という女子大生が居た。猫背にボサボサした黒髪と、いかにも卑屈な彼女は、ある日の買い出し帰りに妙に身長の高いホームレスの女性と出会う。 　女性の名は北川辺玲。薄汚れた白のワンピースに腰まである黒髪、そして女性にしては高い身長は八尺様を想起させる。 　家も食料も無い北川辺に太宰府は食べ物を与えるばかりか、自分が住む瑠璃蝶々荘というアパートに泊まらないかと提案する。勿論北川辺は許諾したが、その胸の内には困惑を隠していた。 　何故太宰府は北川辺を泊めることにしたのか。北川辺はどんな者なのか。そして2人の奇妙な同棲生活の果てに待ち受ける結末とは？ ※この作品に添付されたイラストは、AIで作られておりません。

今朝(夕方)の、吸血鬼さん。

ご機嫌蝙蝠くんと、吸血鬼さん。

遥か昔、ほんの少しだけど異常が現世に顔を覗かせ、蝶々の羽ばたきが嵐になるかのように、少しずつ日常が姿を変えてしまった。そんな世界の現代日本をのほほん生きる小学生の莉玖ちゃんの物語。日常に現れ、生活を脅かす怪異にちょっとだけ立ち向かい、褒められたり怒られたり不貞腐たり。困ったら大人に頼ったりする。そんなお話です。

「俺」は美しい自然の中にいる夢を見る。そこは花々や小鳥、蝶々が舞う完璧に調和のとれた世界だった。すると頭の上から聞こえてくる澄んだ声が聞こえた。しかしその声は、ちゃんと聞き取れないまま現実に引き戻され、妹に起こされる。「俺」は母親が焼いたパンを急いで食べ、「俺」はその準備を急いで整える。彼は動物たちにあげる木の実や、万が一に備えて剣を持ち、母親からもらった大切な木製のフルートを鞄に入れて出発する。

祖母の遺言で悪の組織をやることになった 伏見蝶々（ふしみ　ちょうちょう）。 いざ、世界征服をしようとアジトに向かうが そこにいたのは、セクハラが大好きなスライム怪人 幹部しかいなかった。 他の幹部は、組織を抜け好き勝手生きていて 蝶々はまず幹部を連れ戻すことになった。 だがしかし、その怪人たちも変人ぞろいで…？

今日の仕事を終えた、吸血鬼さん。

虫がいると身体が勝手に避けてしまうという話

わがまま 分け合い 俺はあの人を想い 思わず 愛を知る たくさんの時を感じながら

夢を見ている、吸血鬼さん。

　留め具こそが本体なことも。

世界暦……「炎と大地の盤面遊戯」くらい まだ国王になってないハルモニアがラゼリードにデートに誘われる話。 ハルモニア誕生日2024書き下ろしです！

　その日の放課後は特に予定はなかった。 　家に帰っても今はもう誰もいない。 　はなは何となくいつもと違う道を選んだ。 　辿り着いた秋桜畑で出会ったのは…。

─世界暦1881年─ ルクラァン国王夫妻は姿を消した。次代の王を決める為に。内政を担うハルモニアは、外政を担うエルダナの双子の妹・ランジェランジュと玉座を争う事になるが、思わぬ事から疫病が発生する。 ハルモニアは無事に疫病を抑えて国王の座に就けるのか。 また、ラゼリードとの恋の行方は──？ 待望の第三章開幕！

秋の蝶々の飛ぶ先には

　白くて透明な蝶々に誘われて迷い込んだのは、この世でもあの世でもない世界。 　薄暗くて仄明るい、妖魔たちがひしめく世界。 　この世とあの世の狭間にある、“闇底”と呼ばれる世界。 　迷い込んで早々に、早速妖魔に襲われたあたしを助けてくれたのは。 　膝下丈のセーラー服に身を包んだ、月の化身のような冴え冴えとした超絶美少女、月華。 　三日月ブーメランであっさり妖魔を倒した月華は、あたしにある契約を持ち掛けた。 「私と血の契約をして、魔法少女という名の下僕にならないか？」 　――闇底の世界を生きる、魔法少女たちの物語。

宇津井シンジは法律事務所に勤務している。上司に扱き使われる日々にあるが、スマートに淡々と仕事をこなす有能パラリーガルだ。 「お前、上司にイヤガラセされてんのか？俺の上司は最っ高にかっこよくて頭よくて優しくてかっけぇぞ」 ある夜、焼き鳥屋で無遠慮に話しかけてきた金髪・鼻ピアスの黒埼六華と二軒目へ飲みにいき、そこから途切れた記憶。翌朝、目を覚ましてみれば同じベッドで眠っている六華の姿が。その背中には艶やかな牡丹が……。 「しんちゃん、俺の背中の牡丹の蜜、吸おうとしたのよ？」 兄と共に闇金事務所を切り盛りし、重度のブラコン属性でもあった六華。根は真っ直ぐで飾らない年下の彼にシンジはどんどん惹かれていく。 「俺、蝶々の匂い、好きなんだわ」 「ふぅん。黒埼君は鼻がいいんだね」 「俺の嗅覚ってやつぁマジですげぇぞ」 「蝶はどんな匂いがするのかな」 「しんちゃんみてぇな匂い」 「ふぅん。俺みたいな……、……、え、俺みたいな？」

代わり映えのしない日常にそれでも俺は満足していた。 そんな俺の前に飛んできた蝶々は、少しだけ俺の日常を変えていく。 ボーイ　ミーツ　ガールのそんな物語

─世界暦？？？年─ 「戴冠 ─蝶々姫第二章─」で登場した、猫のポッチリの生涯と、その後ラゼリードと再会するお話。 ラゼリード誕生日2024書き下ろしです。 ※ラゼ誕と言いつつ主役はポッチリです。