[-1-]
作者:jh/作品情報/Nコード:N5821HR
完結済 (全9エピソード) |
六室崇(むつむろたかし)は、大学卒業後コンサルティング会社に就職したものの、誰にでも読める業務マニュアルの文章が自分の頭には全然入らないことに気がついてドロップアウト。26歳になった現在はウェブの文章作成の下請けで糊口をしのいでいる。
崇が高二の時に両親が突然離婚。そのちょうど6か月後の6月6日に母は急死し、「透き通った不死身の男を見たらついていけ」という謎の言葉を残した。その母の言葉を唯一打ち明けた相手が、同級生の祝園玉青(ほうそのたまお)だった。
演劇部だった玉青も崇にだけ打ち明けた秘密がある。それは「将来就職をして、仕事中は与えられた役を演じることで、好きな演技を続けながら、女優になるよりもずっと楽に大金を稼げるはず。私はその道を選ぶ」という決意。実際、玉青にはお金を稼ぐ能力があった。ベンチャーだったHR2株式会社に就職し、上場した際に株式の売却益でポルシェ911カレラを手に入れていた。
崇が新宿通りの歩道橋の上を歩いていると、透き通った顔の男がランニングウェアで走っていた。ほんの数メートル先で交通事故があったにもかかわらず、彼は気がつかずに走り続ける。「母の予言通り」と感じた崇は男を追いかけた。男は玉青が働くHR2株式会社の創業者でCEOの和田辰巳(わだたつみ)。会社の入ったオフィスビルの前で、崇と玉青は8年ぶりの再会をした。
玉青は崇の母の言葉を覚えていた。
数日後、玉青から「証券会社の営業の女にセミナーに誘われて和田が京都のホテルに向かった」と連絡があった。玉青のポルシェで二人は京都に向かうが、和田のスマホに仕込んだGPSは琵琶湖畔の三井寺(みいでら)に向かっていた。崇は母の言葉から三井寺の近くに秘密があることを確信し、玉青と二人でその場所を探す。
二人を待っていたのはカルラ、人間ではなかった。
崇の母はなぜ6にこだわって死んだのか?
母の謎の言葉と和田にはどんな関係があるのか?
和田の身に何が起きているのか?
カルラは何者か? どんな目的で崇と玉青の前に現れたのか?
崇と玉青の運命やいかに…
すべて滅びた恋のさせるところ…
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: 冒険 青春 サスペンス 怪談 呪詛 百人一首 数字 恋愛 西国三十三所 歴史 バディ 投資 不公平 乱歩 死者 最終更新日:2022/09/02 19:03 読了時間:約97分(48,271文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 6 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
[-1-]
検索時間:0.0067870秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。