王国を救った英雄の一人、聖女リーヴェはとんでもなく口の悪い娘だった。 第一印象はお互い最悪。……のはずが、なぜか聖騎士ギルは彼女の護衛に選ばれてしまう。 以来、生真面目な彼は、リーヴェの悪ふざけに振りまわされていた。 そんなある日。 大神殿を脱走したリーヴェを追いかけて、ギルはなりゆきでリーヴェと祭を見てまわることに。そこでは大神殿にいる時とは違う、聖女の意外な一面を知る。そして次第に二人の関係は変わっていくが──この頃、王都には不吉な魔の気配が影を落としていた。 ◆ヒロインは口悪い。けどいい子。 ◆そんなヒロインに絆される聖騎士。でもなかなかくっつかない。 ◆前半コメディ、後半ややシリアス。本編四十話＋番外編。

オレことジョオンはクリス王国ドムトール領で騎士見習い兼軍師様の従者をしている。 その軍師様は見かけは美少女である。ただし中身がとんでもなかった。 彼女、エフィラル＝スタンドーネは誰に対しても物怖じしない、悪知恵も回れば、口も立つ。いつも何かを企んでいそうな表情をしている。 そんな彼女にオレは振り回されっぱなしで寿命が縮みそうです。 え、「貴方、図太そうだから大丈夫よ」？　勘弁してください。 それがある日ドムトール領主子息の部屋で二人して聞いてしまった事実で一変。 クリス王国の王都に攻め込む！？ 何か子息の様子も変だ！！ ここにいても始末されるだけ。こうなったら逃げるしかない。 そうして始まる軍師様との逃避行、そして様々な出会い、反撃。 魔法？パルの残禍？？一体どういう事ですか！？ 思惑の絡み合うクリス王国に戦いの気配。 そして気が付けば軍師様に巻き込まれているオレ。 ……。 オレ、新兵なんですけど！ どうしてこうなった！？ 学生時代に書いた小説の書き直しです。 昔、サークルで公開されたようなされてないような……。 作者は戦略とかさっぱりです。 何とか頑張ります。