夢を見た。誰かが、何かに“殺される”夢だった。 ごく普通の街娘・レクア。けれどある日、国家の「触れてはならない秘密」に関わってしまう。 目覚めた場所は見知らぬ部屋。謎めいた少年。そして――「この国から出た者は、二度と帰れない」という言葉。 これは、日常の先にある“裏側の世界”に迷い込んだレクアの物語。 世界の真相に触れたその瞬間、彼女の運命は、まだ誰も知らない結末へと向かい始める——。

それは触れてはならない秘密の親友―― 　親友の産休代替で小学校の養護教諭に赴任した元看護師のモモは、保健室登校をしている5年生の見守りを頼まれる。はじめは場面緘黙の少女・奏音（かのん）一人だったのだが、ほどなくしてもう一人の不登校児であるミラ（鏡）も保健室でみてくれと任されてしまう。 　同じく5年生のミラには重度の被害妄想があり自室に引き籠っているという話だったが、保健室では怯えた様子もなくむしろのびのびと振舞い、本人が「他者の心の声がきこえる」と主張する通り、妄想や幻聴では説明できない数々の不思議な言動を見せる。 　そんなミラを見て、奏音は《キセに似ている》と、自分の心の中にいる空想の友達を重ね、ミラに関心を寄せる。しかしそれは決して触れてはならない秘密の存在だった。不思議なミラの登場によって、三人の周りで「キセ」を巡る怪現象が次々と起こり始める。 　ミラはカウンセラーの見立て通り精神病なのか、それとも本物のエスパーなのか。 　「キセ」とは何者なのか。本当にただの孤独な少女が生み出した空想なのか――。 　現実とオカルトとの間で揺れながら、モモは二人の少女が織りなす謎へと挑んでゆく。 ⭐︎毎週火曜〜金曜朝7:00更新。全7週（予定） ＊この作品はpixivにて公開中です（タイトル同じ）

俺には最高に可愛い幼馴染がいる 彼女のただ一つの欠点は、たまに緑色の謎体液を漏らすことである