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作者:ほっこくのくわずいも/作品情報/Nコード:N0006GH
短編 |
おかみから密になるな密にするなのお触れが出てから、はや二月を越す。やっと、少しずつ間口を広げてもいいと云ってきてるが、しばらくは手綱は噛まされたままらしい。だから、昼下がりがやってくると自転車にまたがり海へいく習慣がついてきた。
海岸道路を横切り、防砂の壁を抜いたトンネルを抜けて海にたどり着く。年子だろうか。二人とも水にあたれば冷たかろうに、それでも、来る波に足を漬けることに、飽きない、厭わない。はじめの仔が浸かってキャッキャの声を上げれば、次の仔も同んなじ真似をする。親である人は「帰るよ、帰るよ」を連呼しているが、あまり本気で言ってるようには思われない。
すぐ向かいの喫茶店の入いる。
壁にかけられたモニターからは、CSでも受信してるのだろうか、午間っから超常現象もののバラエティが流れている。モニターの字幕は、「おとがい、って骨をしってますか。顎の先端にある骨なんですけど、これがヒトしか持っていないんです。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 コロナウイルス お上のお達し 密になるな蜜にするな 砂丘の街 若くない母親 明るい天然色 いちじく湯 超常現象もの 時空と力 ひとの意識 おとがい 父なるひと 為政者たちの建物 母なるひと 最終更新日:2020/06/02 14:55 読了時間:約12分(5,909文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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