[-1-]
作者:千東風子/作品情報/Nコード:N6158HZ
短編 |
「俺を呼び出すとは良い度胸だ……なんだ、子ども、か? ……まあいいだろう。お前の願いを一つ叶えてやろう。さあ、願いはなんだ?」
美しい顔なのに妙に歪な笑顔で目の前の男、悪魔がそう言った。
私はいつもこの部屋の中にいる。
この部屋はただの物置。
私はここに一人でいる。
昔は、誰かの温かい腕の中にいて、明るい部屋にいたような気もするが、もう、あまり覚えていない。
それが今日の朝、驚いた。
隣に熊がいた。
そう、熊。
子ども向けの丸い可愛い熊ではなく、いわゆるガチな熊。
『メリークリスマス! このぬいぐるみはあなたのともだちよ!』
クリスマスの朝、ひとりぼっちは熊と二人になり、嬉しくて踊ったら、それは偶然に悪魔を呼び出す儀式になってしまい……。
寂しいのは、誰だった?
冬童話2023参加作品です。
少ししんみり、でもほっこりしていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
m(_ _)m
ジャンル:童話〔その他〕キーワード: 冬童話2023 ひとりぼっち 悪魔 ガチ熊のぬいぐるみ 召喚儀式 魔法陣 ぐるぐる 踵を鳴らして家に帰る パクり 一万年と二千年前から 魂は巡る 思いも巡る 人形は何になれたか 最終更新日:2022/12/25 13:14 読了時間:約14分(6,863文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 1,788 pt ブックマーク: 54件 評価人数: 187 人 評価ポイント: 1,680 pt |
[-1-]
検索時間:0.0355451秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。