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作者:すきら/作品情報/Nコード:N5838KM
連載中 (全2エピソード) |
「付き合ってください!」
今日だけでもう3回目の告白だ。
競技場の片隅、桜の花びらが舞い散る春の午後。
別の学校の制服を着た女子生徒がピンク色の便箋を両手で差し出し、腰を曲げた。
彼女の声は小さかったが決然としていた。
皇陽斗は困ったように軽く笑うと、首を一度なでた。
彼が困った時に出る一種の癖だった。
「ごめん。僕...彼女いるから。」
「...え?」
予想外の答えに女子生徒の目が大きく開いた。
彼女はぼうっとしたまま立ち尽くしていた。
「じゃ、先に行くね。練習あるから」
皇は申し訳なさそうに腰を曲げて挨拶すると、振り返らずに自分の道を行った。
紺色の髪が春風にさらさらと揺れていた。
「やっぱり...皇さんは今日もイケてるな。」
私は競技場の片隅に隠れて彼らの姿を見つめながら、納得したように頷いた。
万人の彼に彼女がいるなんて誰も想像できないよね。
いや、むしろいないほうがおかしいんじゃない?
「推しの恋を応援するのもファンとしての務め!皇さんが幸せなのが俺の幸せなんだから」
皇に彼女がいるという事実に、なぜかこうも胸の片隅が痛むのか分からなかった。
俺はただファンとして彼を憧れているだけなのに。
分からない感情に拳をぎゅっと握った。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: R15 BK小説大賞 HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 男主人公 学園 現代 日常 青春 最終更新日:2025/05/18 15:56 読了時間:約14分(6,940文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:藍/作品情報/Nコード:N8203JI
連載中 (全9エピソード) |
「よく来たね、勇者くん」
そこに座っていたのは魔王...いや、高級スーツに身を包んだ中年の男性だった。
「僕は...魔王を倒しに来たんです」タカシは躊躇いがちに言う。
男性は微笑む。「そう、物語通りにね。でも、ここでは私はCEOさ」
「CEO?魔王企業の?」
男性は軽く笑う。「魔王企業。悪くない響きだ。でも違うんだ。この物語全体のCEOさ」
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: 魔王 勇者 ポストモダニズム AI メタモダニズム 最終更新日:2024/07/31 13:55 読了時間:約16分(7,758文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:moto/作品情報/Nコード:N6266GI
短編 |
短い短編小説、ショートショートです。
ジャンル:コメディー〔文芸〕キーワード: 日常 青春 ミステリー ショートショート 短編 掌編小説 不思議 クスリと笑う 比喩 アイロニー 皮肉 クスッと笑う 軽く笑う 笑える ニヒルな笑い 最終更新日:2020/07/02 14:45 読了時間:約2分(530文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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