気がついたら森の中。日本ではない、どこか異世界に飛ばされてしまったようだ。 崖から落ちてしまったところを助けてくれたのは、護衛士団の団長をしているという、ハーシー。馬に乗っているのがなんとも似合う、金髪碧眼の王子様みたいな青年だ。 彼に連れられて、わたしは護衛士の館（ごえいしのやかた）でお世話になることになった。 元の世界に戻る方法を探しながら、見習いの子達のお世話係を任されて、にぎやかな毎日だ。 わたしの働きぶりを認めてくれたハーシーに、「ずっとここにいてほしい」と言われたけれど、「本当は帰りたい」と、心の声を漏らしてしまった。 すると優しかった彼が、冷たく豹変して……？ ーー君がもとの世界に戻る方法を、おれは知っている。でも、ぜったいに教えないよ。 いろんな愛の形、それぞれの価値観。 その中で奔走する、主人公ひよの物語。

インケリは外見が美しくはないと両親に疎まれている。 そんな彼女の心の拠り所は、商人である父親が経営す貸し馬屋の馬の世話である。 紳士階級の人間が使う店ではなく、荷物を引く馬として貸し出されているので、インケリには毎日虐げられている自分と重なってしまうのだ。 「羨ましいな。俺の世話もしてくれないか？」 インケリは雷に打たれたようになってしまった。 彼女の目の前には、麗しすぎる金髪碧眼の男性が立っているのだ。

　昨日高校を卒業したばかりの葵は、今日、父の借金を返すために望まぬ結婚をする。彼女は現実を受け止められず、唯一の肉親であった亡くなった祖父の話を思い出す。 　彼女の祖父は以前『異世界』を経験しており、葵にそこでの体験をよく聞かせてくれたのだった。その『異世界』に希望を見出し、彼女は祖父が『異世界』へ転移するきっかけとなった古びた蔵に向かう。 　暗闇の中、輝きを放つ一冊の本に手を触れると、葵は異世界へと飛ばされ、金髪碧眼の騎士に出会う。異世界転移に伴い日中は男、夜は女という不思議な体質になった葵は、ツンデレ騎士ルシウスに世話になる代わりに、彼の仕事を手伝うことになる。仕事を行う中で、様々な人物と出会い、祖父以外の大切な人が増えていく。笑いあり涙ありのハーレム/逆ハーレム物語。 ----------------------------------------------------------------- 【補足】 ・校閲追いついてません。 ・別のサイトでも投稿しています https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15244987 ・最新情報 @mikekke2