代々引き継がれてきた一匹の金魚。 大切に育ててきたが、老いには勝てず老衰のため金魚の命は絶えた。 世話をしてくれた家人にお礼を伝えたかった金魚はある日、人間に生まれ変わりたいと望む。 願いが叶い、金魚時代の記憶を持ちながら、人間に生まれ変わり、さまざまな出会いと経験を通して成長していく物語。

――かつて世界は、大きな変化を経験した。 ある“果実”の発見により、人は進化の扉を開き、姿も力も思想すら多様に枝分かれしていった。 その果てに生まれたのが、空に浮かぶ巨大都市《イデアル・ネスト》。 雲海の上に築かれたこの都市では、誰もが平等に与えられる生活と、安全が約束されている。 管理された環境、美しく整備された空中庭園、常に最新の医療と教育。 広告はこう謳う―― 「ここに来れば、きっと幸せになれる」 「誰にでも、明日がある」 人々は地上を離れ、空へ憧れを託した。 その理想郷は果たして本当に理想郷と言える物なのか。 均衡を保つ世界にかつて何が起こったのか、市民には知らされない秘密、天空都市の裏側、平和と言われる世界の存在し続け拡大していく軍の存在…… 誰もが見ているはずの空の下に、見てはいけない現実がある。 やがて、一人の青年がその中心に立つことになる。 それが、再び“創造”を巡る戦争の、始まりだったとは知らずに――。

私、吉乃(よしの)は、世界の摂理を司る『王』の一人、桜花(おうか)の王の従者だった。桜花様は年相応に子どもっぽく、王たちの集まる『創世宮(そうせいきゅう)』でもめ事を起こしてしまう。従者の私にできることは、一つ。そう思って行動したのに、なぜかそれは月華(げっか)の王に止められて…？ これは、王と従者の恋愛模様を描いた異世界ファンタジー。

頭が弱い男子高校生、山田の物語。主に江野畑の金魚の糞をしているように見えるが、果たしてそれだけなのだろうか？

江戸の町で妖怪が人間を襲うとき 金魚は戦乙女に姿を変える。 金魚振り売り師の青年 堺きし と金魚乙女の妖怪退治バトルアクション物語。 カクヨムでも同タイトル連載中です。

　二十歳の若さで命を落としたが、神様の好意で異世界でなら生きていけることになった。転移する際、『異世界語がわかる』ようにはしてもらえたけれど、特別なスキルは何ももらえなかった。俺、異世界でやっていけるんだろうか。

目覚めたらマカロニペンギンだった――そして始まる動物の世界での不思議な暮らし。記憶、監視、ダンジョン、そして再転生。幼子となった主人公フォルは、自分と世界の謎をゆるく放浪しながら解き明かしていく。

三十路を超えて独身一人暮らしの底辺物書き三篠森・Nこと俺。 実家を占拠する引きこもりの弟の家庭内暴力で家を追い出され、可愛がっていた猫にも会えず金魚にエサをやる日々。 そして元より不仲だった三篠家は2021年、ついに離散が決定した。 単身赴任先から帰ってこられない父、父の話題さえ出なければ理想的な母、唯一まともな妹、引きこもり歴6年の弟……。 そんな三篠森・Nが過ごした2021年夏、東京オリンピック期間中のみ許された弟との束の間の仲直りを軸に、我が家の歴史を振り返る。 家族には無許可でやってるから、急に更新停止になったときは察してくれよな。

私は田中家で飼われている金魚。金魚鉢に住む全知全能の存在だった。

空を自由に泳ぎたい。 それは金魚と少女のたった一つの願いだった。

創作物(アンドロイド)目的の為に存在する。 疑問は無い。 選択は無い。 目的は有る。 感情は有る。 未来？人の喜びのためのアンドロイド、渇望しない存在、不都合を取り除かれ、使われるアイテム。

とある田舎で育った三人の幼馴染。 ある日、幼い頃によく行っていた神社のお祭りへと出向く。 そこには様々な屋台が出ていたが、一行が立ち止まったのは【金魚や】という屋台で・・・。 金魚を掬ってから巻き起こる、ホラーミステリー短編小説。

天才錬金術師として天狗になっていた幼馴染のルビーは専属魔導士のロイドを日常的にパワハラしていた。 ロイドの素材採取率はたったの４０％であり、他の魔導士と比べてみても遥かに低い数値で、国中の笑いものであった。 無能の専属魔導士、金魚のフン、ルビーの幼馴染であること以外何の価値もない男。 これは世間一般のロイドの評価であった。パワハラと世間のバッシングに嫌気が指したロイドは幼馴染と絶縁し、自分の事を誰も知らない辺境の町でスローライフを送ろうと決意した。 しかし、世間はおろか本人ですら気づいていなかった。ルビーが気軽に指定する素材はどれもＳレア素材ばかりで、他の魔導士であれば一つも集めることができないということに……。 ※ドラゴンノベルス様より書籍化する事が決定しました。今後ともよろしくお願いします。

兄妹でトレジャーハンターを生業とする、陰湿そうなトガと天真爛漫のニエを主軸に、神話をベースに様々な国々で火花を散らせながら世界を旅する物語。そんな二人がいつものように遺跡で宝探しをしていると、いつも通りにニエが問題を起こし、痛い目に合いながら遺跡の奥までたどり着いた二人は、台座に黄金の卵が載せられただけのガランとした部屋に着く、厳重な仕掛けの割には卵以外に壁画しかなく、それにトガはガッカリしたが、その卵が世界の運命を大きく転がすことになるとは。

小学校１年生の影山 夕（かげやま ゆう）は、雨に濡れた放課後の西階段で偶然、逆回転する古い映写機を見つける。母親から聞いた「フィルムを巻き戻すと、まだ撮られていない未来の景色が映る」という言い伝えに駆られ、自らハンドルを回すと――教室の風景が逆再生で蘇り、黒板には「おくり火ざ」という不思議な星図が浮かび上がった。 翌日は、担任の古関先生による「星図の授業」で、クラスごとに“未来の教室”を撮影・編集することに。夕は友人の正夫（まさお）らとともに、逆巻きするプラネタリウム模型や図工室の絵の具を駆使し、自分たちの名前を灯りにした星図を完成させる。だが中心にはまだ、小さな空白があった。 学期末の「送り火フェスティバル」──体育館に集った全校児童の前で、昭和の開校式映像や班作品が上映される中、最後に流された合同映像で灯籠の光が空白を埋め、「夕」という一文字の星が燦然と輝く。映写機の逆回転と祭の灯が交差し、夕は母とともに川辺へ並んで灯籠を流す。闇に溶けた光は新しい星座となり、まだ見ぬ未来へと続く「送り火座」が完成したのだった。 登場人物紹介 ・影山 夕（かげやま ゆう） 　・年齢・学年：6歳・小学１年生 　・性格・特長：好奇心旺盛で内向的な面も。小柄ながら芯が強く、時間や記憶の謎に心惹かれる。透き通るような紫の瞳と丸いほっぺたが愛らしい。 　・大切なもの：母譲りの星座ペンダント／逆回転映写機を操作する小さな手 ・影山（母） 　・年齢・職業：30代後半、かつては図書ボランティアを務めたこともある 　・性格・特長：娘を深く想う優しい母親。古い言い伝えや祭りの風習を語り継ぐ。レトロな映写機と灯籠流しの儀式を心に残す。 　・大切なもの：紙製ランタン／檜油の香り ・古関先生（こせき） 　・年齢・役職：50代前半、小学校教諭 　・性格・特長：校史と映像資料を愛する温厚な指導者。児童の創造力を引き出す特別授業「星図の授業」を企画。 　・大切なもの：木箱入りのフィルムリール／開校式の記録映像 ・正夫（まさお） 　・年齢・学年：同じく小学１年生 　・性格・特長：クラスのムードメーカー。女子にも男子にも友だちが多く、思いつきのアイディアを素直に提案する行動派。 　・大切なもの：タブレット（撮影用）／金魚袋風の灯籠

　天使病という名の能力が手に入り数千年。とある屋敷に一人の異国の女性がやってくる。 「私の病気を治してください」 　そうやって訪ねてくるこの屋敷には好色な麗しい男と妖艶な美女二人、しわしわの婆。そして美しい鱗を持つ妖怪のような金魚。そして何一つ喋ろうとしない屋敷の主（主人公）がいた。 　しかし誰一人医者ではない。 　主人公は一体どうするのか。そして能力とも称される「天使病」の正体とは一体―――――。 ＊この物語はフィクションです。 ＊実際の団体・国・事件は一切関係ありません。 ＊第一章は完結済み・投稿予定です

着物どころか浴衣も一人で着られない、というもどかしさを表現した小説になります。（嘘です。）

今年は一人で迎え冬の儀式をすることになったヤラ。 彼女は黒猫のイングと共に儀式を行う湖へ向かう。 昨年までは師匠と一緒に儀式も生活もおこなっていた。 ヤラは儀式を通して、一人前になろうとする。

泳いでいた。いい匂いがした。ずっと見ていた。いつの間にか同じカタチを得ていた。気がつけば歩いていた。手もある。やっぱりいい匂いがする。でも私にはない。ニンゲンが持っている、あのいい匂いのする何か。

今日は金魚が可愛く見える