この物語は、世界暦１００年代末期から２００年代初頭にかけ、世界中にその姿を見せた「島船」……、霧とともに現れ、霧とともに消える不思議な城を追い続けた、ひとりの男の旅路を綴るものである。 　その男の旅は、魔法の普及とともに人類が飛躍的な発展を迎えたその時代にあって、神話から漏れ出たかのごとき神秘と混沌の光彩があった。 　その時代に至るまで生き延びた、大いなる魔法使いたち、人ならざる者たちは、島船とその男を「星の影」と呼んだ。 　そしてその旅は、ひとりの男が、失った愛と魂を取り戻そうと歩み続ける果てなき道のりでもあった。 『海と炎のアマーリロ』 ・世界暦１９６年　暗黒大陸中西部・チエロニア領アマーリロ 　大航海時代、海洋国チエロニアの冒険者が暗黒大陸に築いたアマーリロの町は、黒い肌の先住民ツァン諸族と、200年にわたり良好な関係を保ち続けていた。 　だが、ふたつの民族が共栄するアマーリロに、不穏な影が忍び寄る。「海の悪魔」が群れを成して、アマーリロの海を脅かしていたのだ。 　そんな中、霧をまとう不思議な城、「島船」がアマーリロ湾に現れる。それは古い神話にある通りの、決してたどり着けない幻のような城だった。 　それからひと月。ふたつの民族の間に静かな亀裂が走り、人々が不吉な何かを感じる中、ひとりの旅人がアマーリロの地にたどり着く。火の山を越え、大河を渡り、荒野を抜けて……、ただ静かにたたずみ続ける島船のもとへ。 ※これは、ある世界を旅する、ある旅人の物語を、一話完結型？で綴っていくものです。 ※この「海と炎のアマーリロ」が最初の物語となります。

銃と剣と魔法が入り乱れる世界、だが、主人公は冒険者でも、異世界から転生した英雄でもない。 帝都を中心に七つの自治区に分かれる巨大帝国『アルテネス』 しかしながら、世界全体の内、七割は未だ魔物が跋扈しており、人々は冒険者として魔物たちがいるフィールドを駆け巡り、ダンジョンを探索した。 しかし、技術の近代化による銃の登場と、自治区内での紛争の発生により、冒険者のための『ホームタウン』の治安は悪化。 冒険者のみならず、町に住む一般市民をも脅かす事態となっていた。 そんな中、『町の衛兵でも対応できず、重大かつ緊急の事案』に対し、『ホームタウン』内に『特警隊』と呼ばれる特殊部隊が編成された。 これは、そんな彼ら『特警隊』の物語である。

ある日、主人公の蓮は人の言葉を話す不思議なカラスと出会った。 人の話を聞かない変わり者のカラスはこの世界に良くないことが起きるから世界を救ってほしいと言う。 最初はカラスの戯言だと思っていた蓮だったがレプシードと呼ばれる人の負の感情が具現化した魔物に襲われることになる。 カラスの力を借り超人的な力を得た蓮はレプシードを倒し難を逃れるが成り行きでカラスと共に事件を解決していくことになる。 蓮は事件を解決していくうちに同じような力を持った仲間たちと共に事件の真相を追っていくが……

現代日本のＶＲＭＭOゲーム市場における売上をほぼ独占しているのはナンバーワンの目玉商品『The World End Saviors―終焉世界の救世主たち―』だった。 様々な機能と設定を備えすぎたあまり運営の手を離れて暴走し過ぎた結果、なんでも出来ることで一躍有名になったが、ゲーム自体の出来映えは非常に良く様々な年齢層の人々が様々な楽しみ方が出来ることで人気なゲームだった。 しかしそんな何でも出来すぎて攻略サイトが追い付かないゲームでは、殆どのプレイヤーが一度は耳にする言葉がある。 撃った人も撃たれた人も不幸になるといわれるキチガイ性能の武器、通称『悪夢ウエポン』 そんな都市伝説のような武器を作っているのは真面目で優しくて人当たりも良く、とても器用で何でも一人でこなし、日本国内の最高レベルの大学を首席で入学して今も過去最高の成績を残す癖に人の好意に超鈍感なエリート青年だった。 これは、善意で『悪夢ウエポン』を量産する真面目な青年と、青年を心から愛しているヤンデレ少女と青年を慕う歌姫と青年を神様と勘違いした引きこもり娘とその他の仲間たちのほのぼのとした日常と熱い戦いを描いた奮闘記である。 ※時々マニアックなところがあると思いますので注意してください。あと銃と現代兵器が登場しますがあまり無双しません。

提示された契約内容が殺しではなくとある少女の護衛だった。俺は断ったが彼等は聞かなかった。気づいたら異世界で、女で、メイドだった。依頼報酬が金と性別を元に戻すこと。俺は元の体に戻るため、元の世界に戻るため、メイドスキルをまったく活用することなく疾走する。

　ある日事故死した主人公が銃火器類を持って、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の異世界へ転生する。そこで主人公は、多くの出会いや別れ、様々な 出来事を経験し生き抜いて行く。