これは砂漠全体に点在する邑に住む部族の物語。 槍一本で、コブイェックと呼ばれる巨大な獣を狩る戦士たちがいる。 部族で最も過酷とされるその戦士階級に、他の者よりも三年も早く成人させられ、編入された少年カサ。 だが、最初の狩りで右腕を失ってしまう。 心身共に傷つき、絶望するカサだが、砂漠で並ぶ者なしと謳われた隻腕の戦士ガタウより直々に片腕での槍の打ち方を叩き込まれ、最年少ながら急速に戦士としての頭角を現す。 年上の同期戦士たちを飛び越えて手柄を重ねるカサだが、気後れする性格から、邑にも戦士階級にも居場所がない。 孤独に過ごす中、収穫後の祭りの夜に、ラシェという少女と出逢う。 夜ごと逢瀬を重ね、静かに気持ちを育む二人。 だが、映えある戦士階級の寵児カサと、サルコリと呼ばれる被差別階級のラシェ、二人が結ばれる事は関係の破滅を意味した。 互いへの愛情を深めつつ、最後の一線を越えることに躊躇うカサとラシェ。 しかしカサを妬む者たちの邪なる手によって、二人の関係は遂に白日のもと晒されてしまう。 カサとラシェを断罪せよと紛糾する邑の職長たちの会合で、戦士階級と邑長の衝突が表面化。 混乱の中、ガタウがもたらした、二人で歩む未来を得る唯一の方法とは……。 戦士カサ、最大の冒険が始まる。 月水金正午に新話投稿

その世界は『吸血貴族(ヴァンパイア)』に支配されて居た。 無口な中に優しさと冷酷さを合わせ持つ、世間知らずな少女ロザリィは、口は悪くても、何処か憎めない　雲の様な蜘蛛　カンダタと共に　この世界を極めて残忍に、また時にはゆる～く生きて逝く。あなたは、このギャップに耐えられるか？ （作者）力を込めたポイントですので、特に異能バトルがお好きな方も読んで頂けると嬉しいです。

異世界召喚でどんな出会いや別れがあるか。 全ては運命の女神のちょっとした悪戯。