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作者:もやの こごめ/作品情報/Nコード:N2972KP
連載中 (全1エピソード) |
時間に追われる男・佐野は、コンビニのレジで列を無視し、
小さな声で「急いでるんで」とだけ告げ、前へ進んだ。
ほんの数秒を惜しむその行動に、
誰も声をかけなかったが──
その空気は、静かにどこかへ積もっていた。
翌日、同じ店、同じ列。
今度は誰かが彼に道を譲った。
あの日、割り込まれた誰かかもしれない。
……けれど、恨みの色はなかった。
譲られた佐野は、言葉を詰まらせたまま、
レジ前で財布の中の札が見つからず、弁当を戻す。
“やさしい仕返し”は、気づかせるだけの出来事。
誰も責めない、何も壊れない、
ただ、自分の影に出会うような物語。
──それだけのことです。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: コンビニの列 無言の割り込み 小さな声の言い訳 譲る人 気まずさ 千円札の行方 覚えていない顔 誰のせいでもない懺悔 やさしい余白 順番の律(おきて) 仕返しではない仕返し 気づきとしての報い 最終更新日:2025/06/09 00:25 読了時間:約2分(590文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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