白兵戦ーー現代戦ではほぼ起きない戦い。 軍刀一つで鬼神のごとく戦いまくる少尉の話。 もちろん、フィクション。 あの不死身の人じゃないですよ。

　時は室町時代、京の都は戦の炎に焼かれていた。後に応仁の乱と呼ばれる戦場を名もなき雑兵が鬼神のごとく敵陣を駆け抜けていった。妖刀『鬼導丸』によって。応仁の乱後、鬼導丸はその後行方知れずとなる。 戦国乱世が終結する頃、妖刀『鬼導丸』はふたたび動き出す。

とある世界の北国にて、鬼の里に住まう鬼の子（自称）のカツジは、古き里のしきたりに従って旅に出ることになった。 しかし鬼の象徴、角を持たず鬼としての力が全くと言っていいほどないカツジに一人旅は困難極まる。というか死ぬ。 そこで、学園に通わせ一人前の鬼にさせることを保護者達は決意。 里から遠く離れた学園に向かう最中、突然賊の襲撃に遭うことになる。 刃で腹を貫かれ、死に絶えるその刹那、いつも御守りとして持っていた数珠繋ぎに封印されていた世界最悪の鬼の神、『鬼神ミオ』がカツジの体を乗っ取った。 カツジの体でやりたい放題するミオ。そのせいでどんどんトラブルに巻き込まれ……… 鬼神ミオと学園の個性豊かな仲間達と織りなす日常なのかファンタジーなのか分からないカツジの学園生活が幕を開ける。 バトルもあるよ

采を振れば鬼神のごとく。 剣を振れば修羅のごとく。 戦場においては敵に恐怖を、味方に勝利を約し、 普段においては気高く高潔。しかして慈悲深く。 んだ、そりゃ。誰のこと言ってんの？ え…俺？ 嘘だろ俺はただのめんどくさがりなのに口下手で断れなかっただけの哀れな皇族Aだよ、それ以外の何者でもいたくない！ そんな皇子が皇帝になるまでの戦乱を描いた物語です。