世の中がバレンタインで浮かれている、ある日のこと。 ピンクなイベントには興味がない私は、地下鉄のホームで電車を待ちながら、大好きな異世界転生ものの小説を読んでいた。 小説の中の、勇者とヒロインたちのドタバタを微笑ましく笑っただけなのに！私の背後で繰り広げられていた、リアルな痴情のもつれに巻き込まれて、私は事故死した（はあ？！） その後、神に捕まって・・・悔しくて・・・！無茶振りして欲しいスキルを貰いまくって、異世界転生してもらったんだけど・・・話が全然違う！！！ 荒廃した世界で魔王様に出会って、チョコレートのように甘く・・・(たぶん)この先甘くなっていくのかな？わかんないけど！！とにかく、誰の為でもない、自分の為の物語を生きるんだ！！ 初めての異世界物語・・・生ぬるく見守って頂けたら、嬉しいです。

俺の主は魔王様、5歳。とても可愛い。「わらわはさいきょうなのだー！」と最上級魔法をぶっ放す姿は何とも微笑ましく、それに比べれば最上の美貌を持つ聖女も、世界を救う勇者も鼻くそみたいなものだ。そんな魔王様との日常を脅かす奴がいるなら誰だって容赦はしない。五歳の魔王様にも配慮した蹂躙劇をお見舞いしてやる。