『黒持ち』と呼ばれる最底辺の身分に生まれた魔術師のリズは魔術師団からの徴集に応じ、西方地域から王都にやってきた。そこで命じられたのは第五王子、アデルハイト殿下の護衛任務だった。第五王子は今まで公の場に姿を現したことがない。王族という最も高貴な身分の方を護衛するのにあたり、リズの身分は低すぎた。そこで同じく護衛に就く同期で宮廷魔術師団長の息子であり高位貴族のフロイド・グリーンフィールドと結婚することになる。いくら任務のためとはいえ、『黒持ち』と結婚することになったフロイドに申し訳ない気持ちのリズ。対するフロイドはというと、学院時代からの片思いの相手と結婚出来たことに内心歓喜した。そうして護衛に就いたリズを待っていたのは第五王子アデルハイト殿下。そして今まで第五王子が公の場に現れなかった理由が分かった。殿下は『黒持ち』だったのだ。魔族と戦い人々を導いたとされる初代国王シリル。その魔族と交わったことで生まれるのが『黒持ち』だと信じられているこの国で『黒持ち』とは強烈な差別対象である。同じ『黒持ち』として懐かれるリズ。王族にも関わらず平民と同等若しくはそれ以下の生活を強いられる殿下を不憫に思い、改善を目論む。そうしていく中で新たな出会いや親子関係の修復など様々な問題が浮上していく。そして『黒持ち』とは何か。護衛任務を通して〝愛〟を知ったリズは守りたいものの為に懸命に生きる。

侯爵令嬢のアイリスはある日、宰相の父に手っ取り早く稼ぐ方法を尋ねられた。 国王が隣国の詐欺被害に遭い、我が国が多額の借金を抱えてしまったらしい。 そんなうまい方法はないと思ったアイリスだったが、前世の記憶を持つ彼女は閃いてしまった。 『アイドルグループを作って借金返済をしましょう！』 もともと前世でアイドルオタクだったアイリスは、幼馴染みの王子ルカリオ、騎士団長の息子キース、魔術師団長の息子レンというイケメン三人組でアイドルグループを結成することを提案する。 渋る彼らを宥めたアイリスは影のプロデューサーとなり、借金返済の為に奮闘するのだが――。 グループ名やデビュー曲はどうするか、ファンクラブの開設などやることは盛りだくさん。 しかも、なぜだかメンバーの三人がアイリスを口説き始めて？ いやいや、アイドルって恋愛禁止ですよ？ 思い付きで異世界で初のアイドルを生み出したアイリスが、社交界の夫人・令嬢を巻き込み、ジャカジャカ儲ける中で逆ハーされるお話です。 軽く読めるご都合主義なお話です。 ストレスフリーなので、楽しんでいただけると嬉しいです。 アルファポリス様にも投稿していますが、長さを調節している関係で話数が違います。

　アデリンダ・エーレンベルクは完璧な淑女と称されていた。 　しかし王太子と結婚して一年、夫は浮気相手の元に入り浸り、彼女の寝室を訪れることはなかった。 　そのためアデリンダは、「自分は女としての魅力にかけているのでは？」と思い悩んでいた。 　アデリンダを心配した侍女が、彼女の自信を取り戻すために「王太子妃に泥をつけ高貴さを損ね、モテモテにするぞ！　芋掘り大作戦」を決行することに。 　当日芋掘り会場に集まったのは、自国の宰相の息子に、騎士団長と魔術師団長の息子、隣国の皇太子に、精霊王に、妖精王、竜人族の王子などそうそうたるメンバーで……。 【こんな人におすすめ】 ・ハッピーエンドが好き ・くすっとした笑いが欲しい ・ほのぼのした作品が好き ・ざまぁは添える程度 ※無断転載を禁止します。 ※ペンネーム変更しました。 「Copyright（C）2023-まほりろ／若松咲良」 ペンネーム変更しました「九頭竜坂まほろん」→「まほりろ／若松咲良」 ※アルファポリスなど他サイトにも投稿しています。

私、アイリーン・アシュフォードを含む侯爵令嬢四人がたった一人の子爵令嬢エドナ・イーリィによって婚約破棄を突き付けられた。けれど四人とももちろん納得していない。 王妃教育の一環として女王が命じたのはその婚約破棄を撤回させること。男装してエドナを誘惑しつつ皆を元鞘に納めて見せます！