萩守勇斗は半身不随となる怪我を負わされた元上司へ下された天罰のとばっちりを受ける格好で本人も知らぬ間に死んでいた。 うっかりミスをした女神と上位神である老神がおわびとして異世界転生させてくれることになったが…… 「体は龍の素材でできていたって、何じゃそりゃぁ──────────っ!?」 見た目はプレイしていたＶＲＭＭＯゲームのアバター。材料は生物の頂点たる存在。 フュージョン（融合）させたらチートにならない訳がない。 しかも勇斗がプレイしていたファンタジーやＳＦなどのゲームにおいて所有していた装備まで龍の素材で再現。 更にはかつて飼っていた犬と猫、そして仲の良かったカラスを守護霊から人の姿で転生させている始末。 こうして神様のサービスてんこ盛りで生まれ変わった勇斗は新たにユート・ギモリーを名乗りリトライ人生をスタートさせることに。 これは行く先々でトラブルに巻き込まれる波瀾万丈な異世界生活を送ることになった男と仲間たちの物語である。

世界は２３年前、龍(ロン)によって支配された世界。その龍を倒すべく、龍の素材を用いて作られた武器が滅龍剣(ロン・クルセイバー)。滅龍剣を扱い龍に挑んだ七人の武人(バスターズ)は、その命と引き換えに世界から龍を撃退した。人々は、再来するであろう龍に備えてある組織を立ち上げた。それは、クルノセイズ。クルノセイズに属する武人達は、龍より生まれし僕(しもべ)『怪羅(リン)』それらから村や街を守り、怪羅との戦闘で来たる龍との決戦に備えて己の腕を磨き続ける。これは、そんな武人達の物語。