「選べ。この手を取るか、そのままいくかーー」 人々を襲う危険な妖魔を祓い、退治することを生業とする式使であるアマネは、契約した式・フロウと一緒に日夜農業の手伝いや狩りにと充実した日々を過ごしていた。そんな二人には誰も知らない秘密がある。 まるで長い年月を共にした夫婦のようだとか仲の良い兄妹（もしくは幼馴染）のようだと言われるアマネとフロウ。そんな二人が共有するその秘密は互いを想うが故に立ちはだかる壁となっていて、アマネはひとり悩んでいた。 ある日、引き受けた護衛の依頼を始まりに様々な事件に巻き込まれていくアマネたち。その中で、初めて会った時から契約上の関係のまま止まっていた二人の間もまた、少しずつ変わっていく。 （残酷描写、R‐15のタグは保険です）