プロ野球の試合を見ていた主人公。５回終了グラウンド整備中断の、相手チームのチアリーダーとひいきチームのマスコットの踊りを見て考える。そこには二つの「不はい伝説」があるという思いにとらわれる。一つは相手チームが負けないという「不敗伝説」だが、もう一つの「不ハイ伝説」とは。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ キュー山はちおです。この作品はもともと２０２０年に１０００字以内の「なろうラジオ大賞２」向けに用意したものです。発表当初は「自身初の１０００字以内」ということもあって「あらすじの字数に本文が全部入るなあ」と思い、「じゃああらすじと本文を完全に同一にしてみようか」と思い立って実行していました。「なろう史上初（？）」という触れ込みで。 しかしそれだとあらすじを見ただけで用が済んでしまうわけですから、本文を読んでもらえないことになりかねません。アクセスのカウントに響くデメリットの方が、「史上初（？）」の珍しさのメリットよりよっぽど大きいのではないか、と思い至りました。 史上初？の「本文とあらすじ完全に同一」ですが、やってみて結果がさえなかったから仕方ない、やったという事実は残ったからもういいでしょ、と思うこととし、あらすじを普通のスタイルに直しました。また本文も、応募規定に合わせるべく１０００字以内に詰め込んだせいでややわかりにくい箇所がありましたが、応募作の縛りはなくなったので字数を大幅に増やし大規模に改修。わかりにくいところの解消に努めました。文章スタイルの「漫才形式」については、そのままとしました。 発表から１０か月あまりを経て新たに生まれ変わった「不ハイ伝説」をお届けします。