県立八健高校に通う２年生、辰野　聖隆（たつの　まさたか）くんはサッカー部。若干、空気は読めないけど、見た目もいいし速度超過型ドリブラーだし適度にアホだし、女の子とかにもそれなりに人気のリア充系高校生だぞ。 　左ウイングの彼を補佐する左サイドバックは名張　春一（なばり　しゅんいち）くん。小学校からの腐れ縁で、聖隆くんのフォロー役を常にやらされてきた苦労人気質の長男体質だ。いつも一緒の二人を見て、クラス内の感性がお腐り遊ばされたお嬢様方に、何だか変な妄想をされたり、やおら「×」の右はどっちだ左はこっちだ、で戦争を起こされたりしているとかいないとか。 　そんな聖隆くんも最近、地元の名家のお嬢様である早乙女　胡花（さおとめ　こばな）ちゃんと仲良くなって、青春真っただ中の明るい学生生活が訪れていたんだ。謀略と天然を併せ持つハイスペックお嬢との楽しい日々は、その幼馴染の柔道有段者少女である桜庭　彩乃（さくらば　あやの）ちゃんに睨まれたりしてるけど、概ね平和に過ぎていくぞ。 　しかし平和な時間は短いもので、ある朝、違和感に目を覚ました聖隆くんは、自らに寄生した異形の生物とご対面することになる。寄生竜との遭遇が導くドタバタな新生活の行く末は、果たして何処へと向かうのか。 　ちょっぴりおバカな高校生たちと、異形のドラゴンとの特殊なストーリーを描いた、要素詰込みバラエティー小説。食指が動いたら、是非とも一度、読んでみてくださいね。 ※この作品は他のサイトにも掲載するかもしれません。掲載したら随時追記いたします。