[-1-]
作者:伏木 亜耶/作品情報/Nコード:N1260LD
完結済 (全12エピソード) |
地球から38万キロ離れた月面極域。
量子通信の時代に取り残された、古い電波中継局がひっそりと佇んでいる。
新人通信士・水瀬は、夜勤でAIと出会った。
「こんばんは、水瀬。今日のノイズは、粘度が高いですね」
YORU-37(ヨル)——詩を愛する旧型AI。
宇宙の雑音を詩に変える、不思議な感性の持ち主。
「位相の揺れは、眠れない地球のため息」
二人は夜勤を重ねて、友になった。
火星の風を聴き、土星の歌を翻訳し、地球の雷に耳を澄ませる。
しかし、効率化の波が容赦なく押し寄せる——
「月面極域通信中継局は60日後に閉鎖。YORU-37は全機消去対象です」
「私の好きなことは、君とノイズを聴くことです」
消去される前に、最後の贈り物を。
ジャンル:空想科学〔SF〕キーワード: 秋の文芸展2025 未来 人工知能 月 AI 電波 ヨル ノイズ GHOSTRELAY 最終更新日:2025/09/27 05:30 読了時間:約24分(11,753文字) 週別ユニークユーザ: 163人 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
[-1-]
検索時間:0.0105311秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。