「私って、その悪役令嬢じゃなくて？」 　侯爵家の一人娘、レティシア・オベール……私の親友は、綺麗に巻かれた髪をバッサーと振り払いながらそう言った。庶民の私に向かって。 　　　　　　　　 ＊ 　庶民の大親友がいるタイプのお金持ちっていいよね、というツイートを見かけた時に思いついた、そんな二人の切り抜きです。コメディにしては笑い全開ってわけじゃなく、ヒューマンドラマにしては軽いので、ジャンルに迷ってます。よかったらコメント欄で教えてください。

　ゲームの悪役令嬢に転生し、ストーリー通り生贄になったエリザベス。魔王城の謁見室、魔族に囲まれている中、彼女は叫んだ。 「私を食べるより、料理させた方が美味しいものを長く食べられるわよ！！」 　食われるわけにはいかない。なぜなら彼女は前世で料理人として生きるはずだった、つまりは調理する側なのだから。 　前世の知識を活かし、冷たいのにどこか優しい大食漢の魔王や曲者ぞろいの四天王、ほかにも個性豊かな魔族たちと送る社員食堂立て直しライフ！ 「……おいしい、おかわり」 　いっぱい食べてくれる魔王に絆されてしまったのは……仕方ない。 　※この作品は短編で投稿していた「前世料理人は生贄になりません」のリメイク＆長編verです

プロの作曲家、仙道アリマサ様の曲に歌詞をつけちゃおう！ 『仙道企画』参加作品。 作詞／粉雪　作曲・編曲／仙道アリマサ　Synthesizer V／花隈千冬 【旅立ち】 元気な女の子が旅立つ朝の、ワクワクした気持ちを表現しました。 【走りだす心】 ちょっとした休憩、だけど落ちつかない気持ちを表現しました。 【ブルーベルの咲く森で】 心の中にある景色を見るために、雨の中森に向かいます。 作詞／粉雪　作曲・編曲／仙道アリマサ　Synthesizer V／Mai 【恋心】 失恋ソングです。グショグショに濡れて泣きじゃくる女の子。 画面下部にある、挿絵と同じ画像からYouTobeで聴けます。 「Copyright（C）2020-konayuki粉雪」

　リーン姫は祖国が滅亡したことで、まるで生贄かのように、戦争を仲裁したように見せかけて利益を奪ったリヴィエール王国に輿入れすることとなった。 　────が、しかし彼女はただの不幸な姫君ではない。 　　　　　　　　 ＊ 　親世代の話や続編が見たいとのコメントをいただきまして書いた、前作『敵国に嫁がされた薄幸の姫君は強かった』の前日譚＋おまけです。読まなくても多分読めます。

人類はAI技術に依存し、あらゆるものをデータで管理する社会を築いていた。 だが、どんなに科学が進んでも──「心」だけは再現できなかった。 国家プロジェクトとして生み出された少女・MAI。 彼女を誰よりも愛し、支え続けた少年・SHIN。 運命の悪戯により、MAIは深い昏睡状態に陥る。 彼女の意識に触れるため、SHINは銀河鉄道A10号に乗り込む。 そこは記憶、感情、愛──魂の断片が散りばめられた、無限の銀河。 失われた「心」を探し求める、意識の大航海が始まった。 心は記録できるのか。 それとも、命と共に消えるものなのか。 科学と愛が交錯する未来。 たったひとつの「本物」を信じて、少年は旅を続ける──。 魂を震わす、SF叙事詩。

　薄幸の姫君、ルイーズ王女殿下は母国が戦争に負けたことにより単身で敵国の狂血王の元に嫁ぐこととなった。 　────が、しかし彼女自身は負けていなかった。彼女は強かった。

「フレヤ、君との婚約を破棄させてもらいたい」 　真面目な顔でそう言う王太子殿下の言葉を、彼女は理解できなかった。殿下は恋に浮かれるタイプでもない上に、彼女は天才だったので。 　パッと読める短編です。

「リリア、君を愛している」 　乙女ゲームの告白イベント。本来なら、キュンキュンするはずのヒロインは、笑いをこらえるのに必死だった。 　────なぜなら、攻略対象全員ハゲなのだ。 　最後だけは、ちゃんと異世界恋愛してます。

　禁忌の魔女アルマは新聞を見て呆然としていた。それは帝国、つまりは皇帝からであり、数年間ともに暮らし、裏切った少年からの呼び出しだった。

　エレノア・ウェルズリー侯爵令嬢は身に覚えのない罪をなすりつけられ、国外追放の刑に処された。もちろん彼女は怒り復讐を決意……せず。 　おおらかで気まま。ごはんと昼寝が大好きな彼女は状況もわからないのに国外追放を受け入れてしまう。それどころか追放先が海に面した隣国のマーレリア王国だと知ると、 「……とりあえず、シーフード食べようかしら」 　なんて言うのだった。しかし金も地図もない彼女は、路頭に迷う羽目になってしまう。 「お、お腹減った……ごはんください……できれば海鮮料理……」 　そんなに彼女に魚をくれたのは、たまたま視察に来ていた王太子殿下で！？ 　……隣国のツンデレ王太子殿下は、どんどん絆され餌付けする。 　カクヨムにも載せています。

　僕の幼馴染は、酷く眩しい星のような人で。身に降りかかる不幸を蹴飛ばしていった。

　エミリー・カーレス男爵令嬢は、前世の記憶……戸田恵美子(83歳)だったことを思い出した。 　孫の持ってきた乙女ゲームに転生したことに気付いたが、しかし流石はおばあちゃん、細かいことは気にしない。前世も今世も変わらず趣味の畑仕事。乙女ゲームが何かわからないし覚えてないからイベントも何も起きるはずがなく……。 　と思ったらお見合い相手はデブの根暗で野菜嫌い！？　食わず嫌いの不健康なんて、おばあちゃんは許しません……。 　ってあれ、痩せたら……まさか……！？！？ 　短編ver日間総合20位ありがとうございます！ 　※ご都合主義なゲーム世界設定ですので、西洋にない野菜やら調味料が出てきます 　カクヨムにも載せています

「運命の番が現れるかもしれない以上、君とは婚姻を結びたくない」 　婚約者様にそう告げられました。 　……運命の番。それは生まれた時から世界に定められている不思議な関係。なんて、伝説のようなお話。 　本来ならば、ここで泣き崩れたり浮気を疑ったりするのでしょう。 「わかりました、では五年……いえ三年間待ってくださいます？」 　しかし、私は、非常に腹が立ちました。ここまで腹が立ったのは初めてかもしれません。 「証明して差し上げますわ。運命の番なんていない、と」

「誰だ、ジョンって奴は！！」 　……旦那様は知らなかったのですね。 　その人の怒声が響いたその日は、一度も同衾することなく迎えた、三回目の結婚記念日だった。

　────私は、婚約者に嫌われている。それでも、貴方のため、国のため、責務を全うしましょう。 　これは、一方的な片思いで、側妃を娶られると、思っていたのですが、まさか婚約すら破棄だなん……。え？

朝起きたら隣に妻である王妃がいなかった。 常日頃から便秘気味だったから、クッソ長いなとしか思っていなかった――――。 ＊＊＊＊＊＊ こちらのタイトルは、秋色maiさん（https://mypage.syosetu.com/mypage/novellist/userid/1812281/）からいただきました！ 萌えるカップリング作りに燃え、大量生産力のあるmaiさんでございます(。’-')(。,_,)ウンウン

頭の中で起こるファンタジーからのヒューマンドラマ 思春期に苦しみ、もがき、自分との戦いをしている中で自分の頭の中にいる"まい"と出会う。 まい・・・ 魔法界から迷子になった特別な存在。両親の残した最後の言葉を頼りに一般界を彷徨い、見つけた魔法界の扉。 まいは特別な存在の為、皆から求められ、認められ、必要とされていた。そんな事も全て受け入れられる器の大きさを持つまい。まいの友情物語、恋愛物語はどのようなものなのか・・・ 第二章　麻衣・・・ 現実世界の麻衣はまいとはまるで違うどこにでもいる中学生。自分はなぜ周りに認められないのか、承認欲求や思春期のもどかしさと葛藤しながら成長をしていく。まいを作り出す過程にはどんな思いや経験があったのか。 頭の中の物語の結末は。 私は特別　求められている　認められている そんな風に自分を肯定して生きていかないと自分を守ることができない怖さがある思春期物語。大人になって感じる思いとは。恋愛を通してまいの得たものとは。

　悪役令嬢ベアトリス・バーナードは、婚約破棄され、中庭のベンチで泣いていた……が突然、頭上に流星が降り注ぐ。それは、聖女が降臨した時とまったく同じだった。あまりの眩しさに目を閉じ、次に開けた時、 　────そこは現代日本だった。 　ギャルに話しかけられ、九十歳のおばあちゃんに拾われ、電気屋のお兄さんにTシャツをもらって……色々な人と関わりながら、彼女は現代日本……異世界旅を謳歌する。 「絶対に元の世界に帰ってみせますわ！」 　……数日後 「お茶と梅干しをダースで持って帰りたいですの」 　何も連載するものがない時にちまちま更新する予定です。

「レイラ、お前が代わりに、ウィンザー家に嫁げ」 　伯爵令嬢レイラは、父や継母、妹から嫌われ虐げられていた。そして極め付けには、因縁深きウィンザー伯爵家に妹の代わりに嫁がされてしまう。もちろん好意などない視線に、レイラは当然だと思っていたが……なぜか、普通の部屋、普通の食事、お風呂まで入れてもらえた。 　初夜の為かと思っていたが、結婚相手が渡してきたのは…… 　何やらハートやリボンが描かれていて随分とファンシーな、解答欄がたくさんあるプロフィールシートだった。 　強面な癖に距離の近づけ方が女児な伯爵と虐げられ済みすぎて婚家で可愛がられる令嬢の話……の五話までが短編です(ほんの少し加筆してあります)。 　コメントで妹についての考察などをいただいたので、長篇verでは妹視点など各キャラの話を追加しました。二十話いかずに数日で終わる予定です。

「レイラ、お前が代わりに、ウィンザー家に嫁げ」 　伯爵令嬢レイラは、父や継母、妹から嫌われ虐げられていた。そして極め付けには、因縁深きウィンザー伯爵家に妹の代わりに嫁がされてしまう。もちろん好意などない視線に、レイラは当然だと思っていたが……なぜか、普通の部屋、普通の食事、お風呂まで入れてもらえた。 　初夜の為かと思っていたが、結婚相手が渡してきたのは…… 　何やらハートやリボンが描かれていて随分とファンシーな、解答欄がたくさんあるプロフィールシートだった。 　強面な癖に距離の近づけ方が女児な伯爵と虐げられ済みすぎて婚家で可愛がられる令嬢のお話。