婚約破棄した挙句に独身貴族を謳歌中の破天荒公爵令嬢カタリナ。
ある時、大伯母からいくつかの物件を相続する。
そのなかのひとつ、王都のはずれにある「檸檬荘」。
敷地はひろく部屋数も多く、厩舎に馬場、ボート遊びのできそうな池までついた、至れり尽くせりの素敵物件……なのだが、実はとんでもない曰く因縁が。
かつて、ある令嬢が幼馴染四人を毒殺し、たびたび殺された令嬢達の亡霊があらわれる――――。
とんでもない事故物件をおしつけられ、管理できないとなれば自立する力なしと結婚を強いられる。
進退窮まったカタリナは、過去の事件を調べて「真犯人」を暴こうとする。
魔法などのファンタジー要素も絡めつつ、本格的な推理作品です。ぜひどうぞ。