大体の剣と魔法の世界では、悪側に書かれることが多い死霊術の能力と、寺の次男坊として学んだ仏教思想(布教はしない)を胸に、死者の願いを聞き、生者のトラブルも解決し、時には獣や魔物まで救う。モフモフな従魔達と、娘のような年齢の少女と共に、面倒くさがりながらも火の粉を払ってスローライフ、を目標に奔走する男の冒険譚。まあもちろんそうは問屋が卸さない、のがタイトルからも分かりますがw
現代知識チートや、もしかしてやっちゃいました?な無双テヘペロや、ハーレム(主人公・九条に惚れてる娘はいる)がないので食傷気味の人にはお勧め。悪人は単に力で叩き潰すより策と自分の能力を駆使してハメる形が多く、面白いです。もちろん最高峰の力も持っているので、極力争いは避けるけどいざとなれば遠慮せずスパッと解決する爽快さもある。仲間達も世界も魅力的で掘り下げも深く、異世界にどっぷり浸かれる、いつも続きが楽しみな作品ですね