まず、村人という職業から連想できるものはなにか。

ファンタジーであるならば最弱！だろう。
その最弱候補ナンバーワンたる村人がいきなり勇者として選ばれ、魔王を倒せという無茶ぶりを言い渡させる理不尽な展開から物語はスタートする。
鍬をもって戦うTHE村人！

物語は主人公視点の一人称で語られるが、非常にテンポがよい。
またなんともいえない投げやりな感じが主人公の本音として出ている。
それが功を奏して文章そのものの面白さを生んでいるように思う。

完結しており奇抜な設定に少しでも興味をひかれるのなら、ぜひ読んでいただきたい。

他にコミカライズまでされた人気作品を書かれている作者さんの作品ですが、個人的にはこの作品こそが本来書きたかった物語ではないかと思われる程の力の込められた出来上がりになっています。
故栗本先生を思わせる世界観と群像劇に期待しそれらを裏切られるのではないかと敬遠していました。
しかし読み始めて見ると‥‥‥
後は皆さん自身の目で確かめて頂きたく思います。

主人公は、教室の隅でずっと一人でいる少女に恋をした。
あることをきっかけに少しだけ近付くも、友達にはなれないと一刀両断される。
懲りずに、アタックする主人公。
そして、ついに友達になれない理由を説明される。
理由を聞いた主人公の答えとは━━。

ヒロイン、主人公、主人公の友達、全員のキャラが立っていて、印象に残ります。
テンプレかもですが、会話のセンスがあります。

恋愛ものが好きなら一読する価値ありです。

　そこのあなた、面白く、作品に入り込める小説を見てみたくはありませんか？


　この作品はゲームのような世界観です。

　ギルドがあり、クエストがあり、腕輪や閃光玉のような装備や道具があります。

　ですがゲームとは違く、見ている自分自身がこの作品の世界に入り込み、まるで主人公目線に立ったような感覚を味わえます。


　狩りをする時もテンプレスキルでバッサバッサと薙ぎ倒すのではなく、罠などのトラップを用いて魔獣と呼ばれる敵を討伐します。

　戦闘描写はシンプルなのですが、無駄な情報は少なく、主人公の行動、そして敵の行動も簡単に思い浮かべることができます。

　ですが背景描写などは丁寧なので、ついつい次の話次の話へと読んでしまいたくなる作品です。


　真面目で謎の多い主人公と、天然で裏のある凄腕の女魔術師の冒険譚をご覧下さい。

　一見ありがちな始まりと思ったら、あれよあれよと意外性が出てくる。
　特にスキルのネットスーパーが異質で、しかも物語の本質に繋がっていて、とにかく面白い。

　それからチート級の相棒が出来たり、いろんな仲間と交流があったり、メシテロしまくったり。

　文章力とか色々と何かクセがあるとか言われるけれど、それを全部ぶっ飛ばすくらいに面白い！！！！
　そして本になっても大躍進で、ドラマＣＤにまで！

　これからもずっと楽しく読める傑作だと思います。

世界設定が荒唐無稽で、物語として良くできているかは現時点では分からない。
しかし、甘さはありつつもそれを超えた設定の面白さ。キャラクター達の個性。それがこの作品を支えている。
まだ物語の核心まで深く掘り進められていないが、これからもっと深く広くストーリーが進められていくことでしょう。
これからに期待したい。

『殺人で皆を笑顔にする』

　誰がどうみても結構可愛いのに殺人鬼とか笑えない。
　世間知らずのニートで働きたくないが生涯を決める職業を決めてしまった。完全に嫌がらせでやった。反省していないし後悔もしていない。それって彼女と同類である。
　人を殺すことしか存在意義がない殺人鬼。実年齢はさておきその幼過ぎる気持ちを彼らはまだ言葉に出すことを知らない。

　生きることは死ぬこと。
　法律はなく、理不尽がはびこり、欲望が世界に満ちている。異世界でも同じで世知辛い。

　それでも彼らは手を汚し道を歩む。

『結構可愛いんだけど殺人鬼なのが玉にキズ』

　可愛いあの子の傷を消す嫌がらせに生涯を賭けられるってたぶん嫌がらせじゃない。

　推理＆ギャグ＆ファンタジー。世界は謎でいっぱいだ。今こそ生きるために死ぬために、謎と理不尽解き明かす旅にでよう。

　是非ご一読ください。

ポイントがなくて辛い。
大変な思いをして作品を書いてるのに。

この作者はそう言った辛さを経験した上で、
それでも「創作は楽しいですよ」と熱いメッセージを送っています。

全く読まれない、膨大な時間を割いても、何もない。
そんな辛さや、心を折られた経験も乗り越えながら、

今もこれからも、自分の作品を愛して、そして、めちゃくちゃ楽しんで、作品を書かれているのが伝わってきます。

だからこそ
「創作は楽しいですよ」
と言うメッセージが心を打つのです！

決して暗い作品ではありません。
寧ろ眩しい程の希望と楽しさに溢れた作品です！

底辺かなんて関係無い！作者の熱い創作魂に勇気が湧いてくる！
そんな素晴らしい一品です。

毎日更新、些細な日常すら描く飽きさせない物語の多さ。

誤字に関しては多いですが、修正も早いですし、こちらは書籍ではなくweb連載の方なので、書き続けて頂けているだけでも儲けもんと思っています。

難点はセトの事や、ヒロインの美貌を褒める文章があまりにも多いことですかね。
内容が薄っぺらい話が多いとの事ですが、些細な日常すら描いている所がこの作品のいい所だと思っているので、問題ないです。展開早く！と、もどかしく思うところもこの作品らしさだと思います。この作品は他の作品と違って、事件が起きてから、主人公が関わるまでや、関わってからも、情報収集をするさいに生じる些細な食事風景や他者との関わりなども描いているので、人によってはあわないかもしれません。そこがいい所なのですが。

全てが完璧な作品と言う訳ではありませんが、私は好きです。これからも作者様とともにレイの物語を楽しんで行きたいと思います。

　夜汽車に運ばれ行く乗客達。彼らは皆、それぞれの想いを胸にこの車両に乗り、行くべき場所を目指す。それは前向きな時もあれば、そうでない時もある。いいことも、悪いことも。喜びも涙も、汽車は運んで行く。
　――不思議な読後感を齎す作品でした。時折挟まれる汽笛の音は、ここが汽車の中であることを読者に思い出させるかのよう。本作ならではの摩訶不思議な世界観を、是非あなたも味わってみてください。