Jazzや酒の知識を得ながら、酒を飲む。そんな体験をしたいあなたは、この作品はうってつけだ。
時折挟まるJazzの蘊蓄。マティーニについてのちょっとディープな考察。なかなか勉強しないようなカクテルの豆知識。いろいろなトリビアと、軽快な文体が酒を進ませる。酒とJAZZの共にしたい小説No.1である。
たまに韓国や中国の文化をあしざまに評価する当たりが評価の分かれるところだろう。個人的にはそういう評価には否定的な面もあるが、これもまた多様性のある日本の表現空間の証明でもある。ただ、このような表現の中にも道理はきちんと通っている。このような要素を加味しても、やはりなお推薦するに値する作品だと思う。
あなたの夜のひと時に、どうだろう。