伯爵令嬢のエリーは公爵令嬢である従姉のもとで侍女として働いている。 そんなエリーは、幼い頃からの想い人を忘れることができずに初恋を拗らせていた。 この想いが報われないことなど昔からわかっていたのに。どんなに好きでも、叶わぬ恋は苦しいだけ。 そのような思いから、エリーはついに初恋を手放す決心をした。 そんな矢先、離れて暮らす祖母が体調を崩したとの報せが届く。 従姉からの後押しもあり、エリーは大好きな祖母のいる領地へと急いで向かった。 傷ついた心を癒しながらも前に進もうと決意するが、長年持ち続けた想いはなかなか手放せるものではなくて......。 ※ラベンダーの開花、収穫時期に関しては、日本のそれよりも時期が少し早いです。 ※【完結】『ルイーズの献身～世話焼き令嬢は婚約者に見切りをつけて完璧侍女を目指します！～』のスピンオフ作品です。本編の女学院卒業後の話になります。 ※単独のみでもお読みいただけます。 ※他サイトにも公開中。

SNSで知り合った三人の少女たちのロードノベル。 巨大隕石が翌年に落ちることがわかった年の夏、混乱した日本の街を、菫(すみれ)、翠(みどり)、詩(うた)は北上する。 北海道の富良野のラベンダー畑を見に行くために――。 その道中、一人の少女の嘘が明らかになり、その他の少女たちの過去も垣間見える。 あくる日の彼女たちが見せる顔は？ ※長編小説です。不定期更新の予定。カクヨムでも連載中。

三十路を目の前にして、人生に疲れてしまった。 そんな私でも結婚願望はある。 不器用で人とのコミュニケーションが苦手な私。 誰かと一緒に笑いあいながら暮らすことを夢見ていた。

僅かな平和な時期が終わった。オヌマン帝国は先の戦争の恨みを果たすため、和平協定を破棄して東ローム帝国へと攻め込んだ。 東ロームの命運を賭けて無敵の将軍が出発する。 だが彼はある懸念と心残りを抱えていた。それは…？ というあらすじほどスペクタクルではありませんが、美しいお話を書きたいと思い仕上げました。どうでしょう。よろしければ、是非！

日々をめまぐるしく過ごす貴方へ。 愛することを、愛されることを、思い出してみませんか？ ここは疲れた心をちょっとだけ癒せる幻想舎。 〜1分ほどで読める短編小説集〜 【今日の話：遅咲きのラベンダー】 心温まる物語を手軽にお楽しみいただけます*＊ 毎週月曜日に2本アップする予定です。

人生が終わった！と思ったら、直前に戻っていた令嬢。　助けてくれたのは、巻き戻しが出来る彼だった。そんな便利なスキルなら、上手く使えば世界を救えるでしょ？　え、これで救えたの？

彼女は今日も人知れず仏壇に線香をあげた。 その横にはいつも彼女がいる。 この作品はカクヨム (https://kakuyomu.jp/works/16816927861584219981) にも掲載しています。

　時代はすこーし昔、舞台はヨーロッパのとある国。三年に一度、父親の故郷に帰省する少女が、その地で巻き込まれる事件とは？　シリーズ一作目同様、飛行船やグライダーで未知の世界へ向かう冒険物語です☆ 　完結済の西欧冒険ファンタジー『ラヴェンダー・ジュエルの瞳』の続編ではありますが、そちらを読まずともご理解いただけるように配慮しているつもりです。 　もちろん一作目もご興味お持ちいただけましたら、是非覗いてみてください！ 　前作からお読みの方は、そちらで残された謎がどんな意味を持っていたのか？　前作の主人公ラヴェルとユスリハが紡いだ未来、どうぞこちらの作品でお楽しみくださいませ！ 　タイトルにアルファベットのある回には、そのイニシャルの人物のイラスト、＊のマークがある回にはイメージ画像がございます。

知っている限りのフランス・プロヴァンス地方色を盛ってみました。（あ、お料理がない。トマト味！） ※　本作品は、天界音楽様御主催の「今からファンアート2021」企画参加作品です。 加純様のイラスト「思い出の本とラベンダーの香り」(https://21092.mitemin.net/i584508/)を、イメージイラストとして使用させて頂きました。 加純様、イラスト「思い出の本とラベンダーの香り」の使用を御快諾頂き、ありがとうございます。 後書きに、思い出の本として何を想定しているか、書いてます。

今日、親が、結婚する。 6月の雨の日、明け方こっそりと家出をした。 ラベンダーの季節になるたび、多分きっと思い出す。 忘れられない、忘れることはない、梅雨の日の思い出。

幽体離脱をした少女は、彷徨っているうちに豪邸へと辿り着く。見惚れていると、玄関から少年が出てきて……。 少女と少年、そして自由な神様によるお話。

花と風とわたし(他にも出します。）

　ここにある一組の若い夫婦がおりました。二人の間には子供はいませんでしたが、とてもシアワセな毎日を過ごしていました。……ですが、そんなシアワセな日々は長くは続きませんでした。妻は今の医療では治療が確立されていない『不治の病』になってしまったのです。 　果たして何が正しくて？何が間違いだったのか？もしかしたら、その答えは存在しないのかもしれない……そんな『ほんとうのシアワセってなんじゃろな？』との思いを短編で描きました。

「私はバラの子。大きくなったらお花の世界に帰るのよ」 　幼いころにそう言っていたローザ姫。 　やがて成長し、舞踏会で出会ったラベンダー公爵に恋をしたローザ姫は、本当に花の世界に帰ってしまうのか……

執筆中SF小説の劇中劇。 ラベンダーの誕生に関するおとぎ話。

あなたは、小さいおじさんを見たことがありますか？ 都市伝説や幻覚とも言われているが、見たことのある者は数多い。 もしかしたら今も、あなたのすぐ隣にいるかもしれない。 恐がらないで。 けっして足で踏み潰したり、排水溝に流したりしないで。 おじさんは、きみに元気を与えるためにやって来たのだから。

人に病を運び、傷をもたらす怪。人間に取って代わろうとする妖。 化け物たちはそこかしこに潜んでいる。アスファルトの下、側溝の奥、公園の片隅で息を殺している。 奴らは匂いに引き寄せられる。 香り高いハーブに誘われた奴らを封じ、そして滅ぼす。 人間社会の狭間で人知れず暗躍する者たちがいた。 ※短編の人形師「緋衣草」「天竺葵」「迷迭香」が前日譚になります。あわせてお読みいただければ幸いです。

いい香りが、寝起きの頭を起こしてくれる。

幼き日に貴族という華やかな身分を捨て人形師となったクリストファーは、ある日の公演で一人の女性と出会う。 セリーヌと名乗った花屋の彼女は人形師の人となり、そして彼の操る人形に魅せられた一ファンだった。青年はその真っ直ぐな純粋さと彼女の優しさに並ならぬ感情を抱く。幼き日に会ったことがある、と告白する彼女。しかし人形師は覚えていない。セリーヌに対し知らぬ間に恋愛感情を抱いていた青年は彼女に告白することに。相思相愛だった二人はやがて付き合うこととなった。幸せな日々を当たり前のように過ごす二人。しかし小さな幸せは、そう長くは続かなかった。

　死んだ恋人の影をおって、思い出の場所にやってきた由美子の、終わりと始まりの物語です。ラベンダーの咲く高原を思いつつ書きました。