あらぬ罪を着せられたアイリス・グランドリア。 彼女がいくら冤罪だと叫んでも誰にも信じてもらえず処刑されることに。 この国の処刑方法は底が見えぬほど深く、毒が満ちる奈落の谷へ突き落すこと。 失意のまま、アイリスは谷の下に落ちていった。 ――ゴチンッ そして、地面に激突。 「あっ」 死んだかに思われたその瞬間、自分が転生者だったことを思い出した。 神様から授かった力で死を回避したアイリスは、もふもふな相棒とともに自分を処刑した国を捨てて気ままな旅に出る。 ※カクヨムでも連載しています。 ※カクヨムで開催されていたコンテストで早期受賞しました。

突如、とある場所に集められた干支の動物に因んだ苗字をもつ13人の少年達。 彼らは新たなる神様を決めるための「宴」に強制参加させられる。 新たなる神になるための条件として「誰かを殺害し、議論の結果、バレなければ神とする」というルールの元、続々と殺人事件が発生する。 果たして彼らは犯人を見つけられるのか。 誰が神になるのか。 そしてこの宴の黒幕とは―― 美少年×能力×デスゲーム×議論のエンタメミステリー小説

自分が聖女だと嘘を吐いた悪役令嬢に転生したウィンター。半年後、ヒロインのステラが神託によって聖女に選ばれるのは確定事項。そして、ウィンターは処刑される。 婚約者はすでにステラが本物の聖女だと確信しており、彼女にいつも付きっきりだ。 婚約者も、家族も、神殿の人達もみんな、嘘つきなウィンターが――死んで償う結末を望んでいる。 ウィンターは断罪前に、とある神が封印されている石像に祈ることにした。

　気がつくと、見知らぬ石造りの広場に立っていた。鐘の音とともに、村人たちが一斉に集う。 「今夜も一人を処刑する。そうしなければ、この村は滅びる」 　告げられたのは理不尽な掟。毎晩一人ずつ、投票で吊るされる。 　何もわからぬまま俺は名を呼ばれ、最初の夜に首を絞められて死んだ。 　――だが、目を開けると再び同じ朝が訪れていた。 　これは「処刑投票の村」。 　死ぬたびに最初の日へ戻る“死に戻り”の力を得た俺は、繰り返しの中で投票の真実を暴こうとする。 　誰が味方で、誰が人狼か。 　嘘が嘘を塗り重ね、疑念が渦巻く夜。 　十人の村人、毎晩一人が処刑される理不尽なゲーム。 　限られた命と時間の中で、俺は選択する――。 　生き残るのか、それとも仲間を信じて村を救うのか。 　人狼×異世界×ループ。 　推理と心理戦が交錯する「処刑投票の村」で、最後に笑うのは誰だ？

　「ハァ、ハァ、ハアッ！」 火の手の上がるあの場所から私は逃げた。 血の滴るあの人の、首を持って――これは今からほんの500年程の前の私の話。 　この世に何度となく、生まれ変わった私、ある時は中国の皇帝の妻、ある時は、革命で断罪された王妃、そして戦国武将の妻だったことも。 「そう、何を隠そうこの私、信長の妻をやっていました」 残念ながら、転生した時は前世の記憶など全くなく、記憶があって転生したのならばもう少し良い生き方ができたのだろうか、なんて思うが、毎回違う時代、違う人物となっているのだから、前世の記憶があっても教訓とはならないだろう。 そんな私は現在21世紀の彷徨える魂となっています。 （平たく言えば幽霊です） 不思議な事に、幽霊になると生きていた時の記憶が蘇るのです。 ここでは私の中で一番印象に残っている、戦国武将「織田信長」の妻として生きた、私の人生を語るとしましょう。 戦国時代、蝮と言われる斉藤道三が美濃を制覇し、娘・濃姫（私・胡蝶）が道三の娘として生まれ、政略結婚をし人質同然に信長の妻となり、そこで自らの運命を信長と共に生きていく事に楽しみを覚える。しかしながら濃姫と信長の間にあるのは夫婦の恋慕などではなく、戦友のような絆。信長の残虐性とカリスマ性に惹かれ、支えていく事を選んだ濃姫。 「私はこの狂気を発する男を最期まで見届けよう」 そう決心する私（胡蝶）。 共に生き、あの「本能寺の変」までの怒涛の、されど刺激的だった人生を送った私は信長の死後も長らく生き続けた。あの人の「首」と共に――。 私がこの世を去る時はとっくに髑髏となっていたけれど、私が死んだあとアレはどうなったのか……チリとなって消え果てたのか、土に返って地中奥深くにいるのか、さてどうなった事やら……。 基本的には史実に沿っていますが、作者の主観により捻じ曲げているところもあります。半分フィクションの歴史小説的な感覚で読み進めて頂ければと思います＾＾。 物語は「第一部・信長に嫁ぐまで」、「第二部・信長との半生」、「第三部・信長の死後」の三部作となります。 特に第三部は本能寺の変の真相を突き止める濃姫の姿を描いたほぼフィクションとなりますが、できるだけ史実に沿って進めますので冒険小説としても読んで頂けます。 お楽しみいただけれると幸いです。

代官親子に使い潰された治癒魔法士のあたしは、故郷に残してきた家族を殺され、心身ともにボロボロ、失意の底に沈んでいた。 とある容疑で代官一家を捜査しているという人たちに助けられたあたしは、驚愕の事実を告げられ復讐を決意する。 *終盤にお食事中の方におすすめできないシーンがありますのでご注意ください

「ギャルは明るくて強くて優しいんだ！」 かっこいいギャルに憧れる女子高生・一之瀬詩子はある日、異世界に転移してしまう。異世界でも明るく前向きに頑張っていたある日、騎士のルートランスが死罪になると知らせが来る。 誰からも愛される高貴な騎士ルートランスはなぜ、死罪になってしまうのか？その謎を解き、彼を救うため詩子は走り出した。 そして、ギャルの解釈がだんだんおかしくなっていく？！詩子は立派なギャルになれるのか？

婚約者と親友に裏切られ、濡れ衣を着せられて処刑された公爵令嬢アンナ。 死んだはずの彼女は、同じ世界の平民の娘として転生していた。 10年後――かつて自分を陥れた婚約者レオンは国王に、親友ソフィアは王妃になっていた。 前世の知識と教養を活かし、アンナは商人として頭角を現す。革新的な保存食の開発により、いつしか王都でも名を知られる大商人へと成り上がっていく。 運命の日。破綻寸前の王国財政を立て直すため、国王と王妃は平民商人のアンナに頭を下げることになる。彼らは知らない――目の前の商人が、かつて自分たちが処刑した公爵令嬢だということを。

モブのモブリーナです。モブモブ。側近を集める試験できた冷遇令嬢（ドアマットヒロイン）を救うべく、人質になっている病弱な弟を見守ってましたが、ついに！夜会と言う罠が発動しました。実父の中継ぎ侯爵と愛人を断罪せよ！！（よく考えたら断罪したのは父の皇帝陛下でした） セルフレイティングは念の為。 残虐な表現はありません！

少女は夢見ていた。 己の足で冒険者となって大地を旅をする。 そんなお伽噺。 しかし、現実は違う。 「呪い子」として生まれた少女は、村で殺されそうになる。 「もっと生きたかった」「もっと世界を知りたかった」 そう願う少女の前に、青年が現れる。 それはまるでお伽噺のような―― 少女は救われ、こんどは世界をもっと知るため、この青年と旅をし生きるのであった。 ――この青年に悪意がなければ、あるいはこの青年に救われなければその願いは――

死にたくなんかなかった。 ただの無名の少年兵だった俺は、上官に命令され、無理やり特攻に駆り出された。 爆炎の中で、俺の人生全て終わった……はずだった。 ――気がつけば、そこは八十年後の靖国神社。 境内には軍服コスプレの「愛国者」たちが集まり、口々に叫んでいた。 「英霊を敬え！」「日本を護るために命を懸けた軍神に感謝を！」 笑わせてくれるわ。 俺は英霊でも軍神でもない。ただ、あの時は生きていたかっただけだ。 そして、そう叫んだ瞬間――。

かつて、見込まれた聖女の素養──。 開花しようと、しまいと、同じ地獄が待つなら──

誰も守ってくれなかった広場で、彼女の涙を隠したのは――ひとしずくの夕立 --- 焼けるような夏の日、僕はただの夕立として世界を濡らした。 誰の記憶にも残らない、小さな雨。 けれどその日、王都の広場で断罪されるひとりの悪役令嬢に出会う。 群衆の嘲笑と石の雨。彼女の涙は、僕が隠した。 ――それだけのはずだった。 だが後に歴史書は記す。 『この夕立こそが、王国を滅ぼした』と。 ――ざまぁは人間が勝手にやる。僕は降っただけ 小さな雨が守ったのは、ただひとりの少女。 そして、その背後で崩れ落ちたものとは――。 --- 9位[日間]異世界転生/転移〔ファンタジー〕 - 短編 17位[週間]異世界転生/転移〔ファンタジー〕 - 短編 58位[月間]異世界転生/転移〔ファンタジー〕 - 短編 ありがとうございます！！！！

これは，あなたともう一度歩み出すための物語。 偽物の聖女を断罪するために、あなたを救い出すために、私はもう一度目を覚ます。

どうか私に少しの自由をください。

ベアトリーチェ・アリステアは、優秀な魔導師を輩出してきたアリステア伯爵家に生まれた。 だが魔法が使えず、両親はベアトリーチェに失望し、興味をなくした。 ベアトリーチェは優秀だが残酷な双子の弟と妹により、魔法の実験体にされる日々を送る。 ある日弟と妹に、浮遊魔法の訓練だと言って、池に飛ばされ落とされる。 池の中には先日父が捕らえてきた魔物、蛇竜がいる。 ──食い殺されそうになった瞬間、ベアトリーチェは自分が前世大魔女と呼ばれたクリエスタだったことを思い出した。 その瞬間ベアトリーチェの魔道の力は開花した。 身に溢れる無尽蔵の魔力と、クリエスタの知識を使って弟妹や両親に教育的指導を行い、快適な住環境を手に入れることができた。 だがベアトリーチェは自分がクリエスタだったことを隠しておきたかった。 だって、クリエスタは優秀すぎて周囲から嫉妬されて、冤罪の末に国王により処刑をされたのだ。 もう同じ轍を踏むのはごめんだ。できることなら今生は静かに暮らしたい。 それなのに、どうして王太子殿下の婚約者になっているのでしょう？ せっかく眼鏡をかけて髪をのばして地味な女として学園生活を送ろうとしたのに どうして、問題ごとばかり起るのでしょう──？

これは歴史の小さな一幕、ある王国のある皇太子を暗殺しようとした令嬢が処刑場に行くまでの話

静かで荒くれた森の中、ポツンと明かりを灯した小屋がひとつ＿＿ これは、とある2人のハッグの後悔と懺悔の物語である。長年の葛藤、すれ違い、過ち、壮大な物語が小さな小屋の中、一夜にして語り明かされる。 愚かなハッグ達の話を、どうかお楽しみください。

魔術が全てを支配する学園で、 わたくしは“処理係”として、悪い子たちを整えて差し上げておりますの。 でも、あなたは特別ですわ。 おっとりしていて、泣き虫で、 わたくしを「普通の女の子」として扱ってくださる……そんなあなたに、初めての感情を覚えましたの。 だから――選んでくださいな？

公爵令嬢フィオナ・リンドバーグは、乙女ゲームの『悪役令嬢』としてこの世界に転生した。 本来ならば、王子との婚約を破棄され、平民出身のヒロインに断罪され、　追放エンドを迎える運命。だが、フィオナにはただ一つ、他の転生者とは決定的に異なる点があった。 ——彼女は、前世の記憶をすべて保持したまま転生していたのだ。 その前世の名は『カゲ』 国家規模の任務を請け負っていた、伝説の暗殺者だった。 感情を切り捨て、刃を研ぎ、毒を操り、死を与えることに一切の迷いを持たなかった冷酷無比な存在。 そして今、彼女は『悪役令嬢』という仮面の下で、再び裏の任務に身を投じている。 その標的は、この国の真の黒幕であり、ゲームではラスボスとして描かれていた若き宰相——クロード・ド・ラ・ヴァリエール。 フィオナは王家直属の密命を受け、彼の排除を唯一の使命として動いていた。 そして今まさに行われている「悪役令嬢断罪イベント」――それは、黒幕を引きずり出し、処刑するための完璧な舞台装置にすぎない。 断罪されるはずの悪役が、断罪者を『始末』する。 裏の手段で、正義を偽る者に鉄槌を下す。 これは、悪役令嬢として生きる元・最強暗殺者が、腐敗を葬るために動く——一夜限りの処刑劇である。