帝都――文明開化の波に呑まれた街。 蒸気と瓦斯の街には、かつて封じられたはずの“怪異”が、静かに顔を覗かせていた。 古き封印洞。忘れられた祠。ひび割れた結界。 名を変え、姿を変えても、そこにあるのは“怪異”という現実。 怪異に挑むのは、祓師、国軍――そして、探偵。 東雲礼司（しののめ・れいじ）は、かつて祓師登録試験に落ちた男。 今は帝都で細々と探偵を営みながら、祓師ギルドからの依頼を裏で請け負っている。 少女の不可解な死から始まる、帝都の変異。 密かに進行する都市の病理。動き出す怪異と陰謀。 そして――その先にある、“答え”。 真実と幻想の境界で、探偵は何を見つけるのか。 ❇第1章完結 ❇第2章投稿開始

警視庁捜査一課から退職し探偵社を立ち上げ、その後引退した男が血なまぐさい生活から切り離された落ち着くBARを見つけたところから始まるストーリー。 縁を切ったはずの世界から舞い込む事件がまとわりつく…… BARから出ずに推理するテレワーク探偵のミステリー。

　2007年2月27日、犯罪史にその名を残した猟奇殺人事件「イキノコリ事件」の犯人の死刑が執行された。だがその数日後、死刑が執行された東京拘置所にイキノコリ事件で紛失していたある被害者のノートが郵送されてくる。発送場所は岐阜県高山市で、ノートの内容は八年前に岐阜県奥飛騨の蝉鳴村で発生し、後に被疑者に対する完全無罪判決が下された猟奇殺人事件……通称「涼宮事件」に関する取材レポート。イキノコリ事件の犯人はかつて大学院在籍時にその事件を題材とした修士論文を執筆していた事があり、ここからイキノコリ事件の犯人がこのノートを持ち去ってそれを蝉鳴村にいる誰かに郵送し、犯人の死刑執行と同時にその人物がノートを返送したものと推測された。警視庁の斎藤警部はこの状況に嫌な予感を感じ、イキノコリ事件を解決した元警視庁警部補の私立探偵・榊原恵一にこのノートの送り主の特定を依頼。榊原はアルバイト秘書の宮下亜由美と共に蝉鳴村へと向かう事になるが、そこで待っていたのは八年前の涼宮事件を超える前代未聞の凶悪な猟奇連続殺人事件だった……。『災い鳴く時　蝉が鳴く　蝉が亡く時　災い亡く』。伝承に従って繰り広げられる涼宮事件とイキノコリ事件の遺産に、『真の探偵』榊原が挑む！　構想・執筆10年以上、文字総数60万字越えのこの大事件。世の謎解きに自信を持つ者たちよ、解けるものなら解いてみるがいい！

自分の名前と武術の流派以外の記憶を失っていた少女、呉 空は、冒険者として旅に出ることを決意し、探偵のアレット・ドイル、剣客の河上ひまり、銃士のピエリーナ・マルゲリータを仲間に迎え、自分の過去とおいしいものを探しにゆく。 だがその旅路の果てには、純粋なる強き者、悪意を向けてくる者が待ち構えていた。 八極拳、バーティツ、古流剣術、ガン＝カタ…… 様々な武術の使い手が繰り広げる、これは英雄譚である。

　幼い頃に父親に連れ去られた結崎流斗は、一流の怪盗となるべく英才教育を受け、やがて国際犯罪組織『オリュンポス』の一員として大怪盗『グラウクス』を受け継いだ。しかし十五歳の夏に、見事刑事である母親に逮捕され、保護観察処分で一般人として、私立高校栄凌学園に入学することを強制される。 　入学して二ヶ月、普通の学園生活に馴染める訳がなく完全に孤立した形で通学をしていた流斗は、叔母で学園の英語教師の神北朱乃からその特異な経験と能力を買われ、学生が学園をより良く過ごすための活動を目的とした学芸特殊分室、通称分室へと強制的に所属させられる。 ※ちょこちょこ更新していく予定です。

捜査のため、地元の余目(あまるめ)医師の自宅の一室を借りて張り込むことになった人見 誠(ひとみ　まこと)刑事とバディの百目鬼(どうめき)刑事。 余目医師の一人娘、花織(かおり)は、人の顔を見分けることができない「失顔症(相貌失認)」のため少々変わった遣り取りになることがあるが、顔が見分けられないのを補うため、顔以外の部分に驚異的な観察力を示して人を見分ける観察眼を持っていた。 整形、変装、何らかの形で顔を偽った犯人が、花織の観察眼がきっかけで正体を暴かれる。 ✘１話完結です。第30話『位置か鉢か』終了しました。

語ることは、暴くことではない。 沈黙を理解するために、彼女は語る。 ――令嬢探偵・椿子、仮面の奥に微笑む。 冬の帝都。探偵・朝霧椿子は、美術商・黒江静馬との出会いをきっかけに、仮面にまつわる不可解な事件へと巻き込まれる。 黒江堂の展示室で、美術商組合の理事・三宅恒彦が毒殺され、顔には“語らない者”を象徴する白い仮面がかぶせられていた。 椿子は、仮面の配置、紙片の警告文、死後に施された仮面の意味を読み解きながら、事件の背後にある“語られなかった過去”に迫っていく。 やがて、三宅がかつて朝霧家に伝わる仮面の非公開取引に関与していたこと、 そして、その仮面の修復に静馬が関わっていたことが明らかになる。

歴史と伝承を追うフリーライター・天城遼真。 彼の旅先には、必ず人の欲望と因縁が絡む事件が待ち受けていた――。 京都の温泉宿に伝わる“狐火の怪”、鎌倉の古井戸に眠る影、飛騨高山の祭囃子に消えた花嫁……。 全国の土地と文化に潜む闇を、遼真は人情と鋭い推理で暴いていく。 「怪異に見えるものも、祟りと囁かれるものも―― 　真実はいつも、人の心の奥底にある」 旅情ミステリーの醍醐味と、本格推理の緊張感をあわせ持つ長編連載。 ご当地の香りと人間模様を織り込みながら、連続殺人事件の真相に迫る――。 更新日【 月曜日〜土曜日 7:30＆22:00 】

毎日22時更新 ◆あらすじ 【超直感刑事】×【正体不明のAI探偵】 現代の東京に潜む、新たな「犯罪者」。 それは、自らの「美学」を「魂の叫び」を貫くためだけに罪を犯す、思想家、芸術家たち。 アナログな「魂」の叫びを聞く、天才刑事・冴木閃（さえき せん）。 デジタルな「論理」の海に潜る、謎の探偵・シャドー。 二人の異質な知性が交わる時、新たな物語が始まる。 本格、近未来、サイバーミステリー。 あなたも、『この美しき「謎」』の、目撃者となる。

毎日22時更新です ごく普通の女子高生、さらん。 私の通う執有瑠高校（とあるこうこう）は、ちょっとだけ…いえ、かなり変わっています。 なぜなら、私の周りには、とんでもない天才たちが集まってくるから。 観察と論理の怪物、写楽法夢（しゃらく、ほうむ）。 人の心を見透かす貴公子、愛瑠来保亜呂（えるき、ぽあろ）。 そして、決して動かざる玉座の王、根露得不（ねろ、うるふ）。 彼らは、学園で起こる奇妙な事件を「遊び」だと言い、次々と解決していく。 その姿は、まるで、かつて世界を沸かせた名探偵たちの魂が、現代に蘇ったかのよう。 これは、平凡な私が、非凡すぎる彼らに振り回されながら、学園の謎と、彼らの心に触れていく物語。 ※本作に登場する高校生探偵たちは、偉大な先達へのオマージュです。

女子高生探偵の千絵美は、ある日突然、魔法使いの青年ユージンによって異世界に召喚される。 彼の目的は、自身の過去の過ちを正し、国の滅亡を救うことだった。 元の世界に戻るため、千絵美は「ホッパー」というコードネームを与えられ、現代の知識と探偵能力を駆使して、異世界の謎を解き明かしていく。 最初は利用し合う関係だった二人だが、数々の事件を解決するうちに、互いに惹かれ合う。 しかし、彼らの前に、千絵美と同じく異世界から来た「もう一人のホッパー」が現れる。 その人物の存在は、ユージンの予知をも超え、物語を予想外の方向へと導いていく。 これは、魔法よりも奇跡的な、二人の運命の物語。

現代日本だけどここはパラレルワールド。 　ある探偵社に勤める独身女性の奇妙奇天烈な仕事のお話し。 　SF、ホラー、ラブストーリー、Ｈ、なんでもアリ。

妹がほしかった。ただ、それだけだった。だが俺の前に現れたのは、濃すぎる義姉が五人。妹推しをこじらせた俺は、自覚ゼロのまま“ある部署”に放り込まれ、家族という名のカオスに巻き込まれて……。キモチ悪さがクセになる、妹幻想×姉地獄の家族コメディ。常識崩壊、感情迷走、そして――俺の願いは、どこへ向かうのか。

『死体探し』専門の探偵事務所 そんな場所を訪れた『僕』を待ち受けていたのは、クセ強すぎる面々だった！ 躁うつ病の『死体装飾家』シスター、絶え間なく配信をする中年所長、機械のようにパソコンに向き合い続けるAI男、手だけしか姿を見せないヒキコモリエンジニア…… 死体を探して欲しいと依頼をした『僕』に突きつけられた条件は、『死体を現代アートの素材にさせてほしい』……！？ 捨てた人間の思考をトレースして、死体を探し出す探偵・無花果と『僕』のドタバタミステリ中編集！ そして、ひとの『死』でしか自己表現ができない孤独な天才から生まれる『作品』と、それに共鳴するものたち…… 死臭にまみれたユニークなメンバー、Grave Dancers(他人の死で得をするものたち)の、これはヒューマンドラマである！ あと、最低コメディ要素もあり！ 累計2.5万PV達成！5ヶ月毎日ランクイン！記録更新中！ ファンタジー要素一切なしの現代人間ドラマ、だからこそ読まれてます！ どこから読んでも面白い！ 最初から読むとなお面白い！！ 毎日21:23更新、お楽しみに！ 面白かったら評価コメントレビューブクマお願いします！ ※この作品はカクヨム、ネオページでも連載しています

2年前に起きた高校生２人が失踪後に遺体で発見された事件。何もかもが謎に包まれた事件が起こったのは訳ありの田舎町。真相を探るために立ち上がったのは、今だに進路が決まっていない優柔不断な無気力系男子高校生と、気になったことにはとにかく首を突っ込まずにはいられない軽率なフッ軽女子大生。好奇心と少しの正義感から始まったよそ者2人の謎解きは、田舎に隠された事件を掘り起こし、特別な夏休みとなる。

早乙女 雄太、26歳。　彼は誕生日を迎えたその日の朝、身体が少女になっていた。 混乱しながらも病院へ向かった矢先、謎の秘密組織SICKに拉致され、「カフカ症候群」という病名を告げられる。 それは発症者の肉体を、本人が望む理想の姿へと変身させる未知の病だった。 そして早乙女雄太は、かつて高校時代に自分が作成したTRPGのキャラクター、「藍上 おかき」として高校生活をやり直すことを余儀なくされた。 彼……いや、彼女の周りに集まるのは同じ病に侵された者たち。 天災発明家、ドラゴン、稲荷神、忍者、ネコ、魔女…… 思ったよりも“なんでもあり”だった世界の中で、彼女の失ったものを集め直す日々が始まる。 これは、なにも手に入らなかった“俺”に渡す“私”からのお話。

あらすじ 私立探偵のサジ コウキは警視庁から捜査業務を委託された私立探偵である。 相棒の女刑事、マスタ ナオと共に事件を解決していくそんな物語。 第五話 君たちに最新情報を公開しよう。 はぁ～るばる来たぜっ！はっこだてぇぇぇぇ！！ 私立探偵のサジ コウキ並びに警視庁捜査一課刑事マスタ ナオの二人は、 ある秘密の任務を遂行するため、北海道函館へと訪れた。 そこで出会った女刑事とともに事件の捜査を行うことになる。 その中で、日本を揺るがす大事件に繋がる事件になろうとは知る由もなかった。 コウキとナオは、事件を解決することができるのだろうか！？ 乞うご期待！！

第一章『解光』 稀代の名探偵 座名巴弦（ザナ ハツル）のもとに居候する少年 祀処敷（マツリドコロ シキ） は、ある日一人の少女と出会う。 どこか浮世離れした少女の目的は、なんと「敷を殺すこと」――にも関わらず、目の前にいるのが敷だとは知らない様子。自分の命を狙う少女との奇妙な関係の一方で、水面下に燻る「屈葬殺人事件」がその影を伸ばすとき、敷は逃れえぬ「過去の罪」に直面する…… ※こちらの作品は他サイトとの重複投稿を行っています。

　俺の名前は黒澤権蔵、四十五歳・独身。 　安バーボンを舐めながら黄ばんだハードボイルド小説を読むのがささやかな楽しみだったが、ある朝、神様の“手配ミス”トラックに撥ねられて死んでしまった。 　神様からお詫びに「異世界で第二の人生を」と言われたが、チートも若返りもいらない。ハードボイルドに憧れる俺が望んだのは――最高のトレンチコートだけ。 　だが授かったそれは、言語変換もナビも、挙句の果てに大砲まで仕込んだ過剰装備。森で魔物に拳で挑もうとした俺を差し置き、勝手に自律戦闘モードが起動して一撃で蒸発させてしまった。 　……こんなの、ハードボイルドじゃねぇ。 　このバカみたいなコートと付き合う羽目になったが、いいぜ、俺は俺の流儀でハードボイルドを貫く！　このドタバタな第二の人生、行くぜ！

動物たちが人間のような生活を送る世界。 犬と猫が多く住むメディウという街で探偵事務所を営む黒猫の照と、その助手の命。動物たちの悩みを解決しながらも、照のお家騒動や、街の情勢に巻き込まれていく二匹を描いたレトロ和風ファンタジー。 異種交配で生まれた動物や独自の生き物も登場。花札をモチーフに日本の古語も織り込んだ物語。 ※別サイトにも投稿しています。