「千の妖怪」を言葉遊びをしながらを紹介していきます。1話300字弱、5千話投稿予定。話は出典や伝承におおむね沿うようにしていますが、ときおり大きく脱線したりもします。

平安時代のようなところで目を覚ました主人公の光。自分が光源氏だと呼ばれている事も理解できない状態で生活を始める。従者の惟光に言葉や常識を習いながら、失った記憶の断片を拾っていく日々。 ある時、予知できないタイミングで現実世界へ戻った光は、絵の中で怨霊を退治し、無事先輩を助け出す為に行動していた事を思い出す。 再び絵の中に戻った光は、またしても記憶を失っていた。そんな状態で怨霊に襲われ、対処方法も分からないまま必死の思いで撃退する。 身に覚えのない結婚に、見知らぬ舅、記憶のない愛人達に囲まれて、誰が味方でどれが怨霊か曖昧な世界。 次に現実世界に戻れるまで無事でいられるかは、光のセンスにかかっていた。

【闇堕ち少女、怨霊と化す！！】 「最近、おかしなこと、起きてませんか？」 ある日、本田奈央は見知らぬ男にそう声をかけられた——。

雨の降る季節、とある街から物語は始まる。 そこは遥か昔から、呪われていた。血塗られた土地、黒水市。 人は娯楽として、怪談話に花を咲かせる。しかし怖い話をすれば、そこへ怖いナニかを呼び寄せる。そしてそれは、より巨大な恐怖へと変貌する。 何処にでもいる４人の女子高生と教師の前に、突如として現れる恐怖。彼女達の悲劇はそこから始り、それと対峙する事になるが……

覇王様と、覇王様のことが大好きな従者２人(←何故かリストラされない)の日常編。ヤンデレどもの被害者。 勇者を倒し全宇宙の支配者にのぼりつめた魔王ルマは、唯一困っていることがあった。部下(約2名)が色んな意味で重い…。というか重いを超えて変態なんですけどマジで助けてください。

大学生になった中野沙衣は、探偵事務所？を開くが雇う助手たちが長続きしない。 沙衣の仕事のお祓いの恐怖に耐えられないのだ。 そんな時、高校性のころから知り合いの中井祐二が仕事の依頼に来る。 祐二は依頼料を払う代わりに助手のバイトをすることになる。 しかし、祐二は霊に鈍感な男だった。 この作品は「カクヨム」にも掲載しています。

　高校生の春人は、就寝前に洗面台の水を口にした瞬間、鉄錆のような血の味にむせる。鏡に映るのは自分ではなく、眼窩が空洞で笑う“もう一人の自分”。水は止まらず生き物のように溢れ、無数の手が春人を水中へと引きずり込む。最後に鏡に浮かぶのは自らの死に顔の笑み。翌朝、母が何も知らずに蛇口をひねると、水滴は涙のように垂れ、奥で誰かが小さく笑っていた――。

　夏の終わり、大学生の智樹は帰省先の村で「鏡池」の悪夢に囚われる。かつて親友・亮平が沈み死んだその池から、水音と共に怨嗟の聲が蘇る。夢に、現実に、亮平の腐乱した顔が現れ「代われ」と囁く。日ごとに智樹は水の幻聴に苛まれ、精神を崩壊させていく。やがて足跡は池へ導き、数日後、笑みを浮かべた彼の遺体が水面に浮かんだ。恐怖は水音と共に読者をも追い続ける。

　祖母の死を機に、真央の耳に夏の虫の音へと紛れた不気味な囁きが忍び込む。「返して」「償え」と迫る声は、かつて村人が竹林に生き埋めにした女と子供の怨霊だった。真央の祖母は実の姉を犠牲に生き延び、その罪を鎮め続けていたが力尽き、今度は真央が選ばれた。逃げ惑う中、友人怜司が支えようとするも、真央は祟りを鎮めるため竹林に呑まれてしまう。夏の終わり、虫の音に紛れて響くのは、哀しく切ない真央の声。聞いた者はもう二度と恐怖から逃れられない――。

死者はナイフを突き立てる。 この世界で生きていた証を刻むように。 2024年、現代日本。 時の流れとともに文明が発達し、その都度人々の生活は移り変わってきた。しかし古来より現在まで、世界中のありとあらゆる場所において、何百年経ようとも決して変わらないものがある。 死だ。 死は生きとし生けるもの、全てに平等に訪れる。 決して逃れることができない、それが死。 ゆえに人々は考える。 人は死後どうなるのだろうか。 未知なるものへの恐怖から、あるいは救いを求める期待から、さまざまな幻想を抱くが、多くの場合、このようになるはずだ。 もしも今生に何の未練もなく、怨みや後悔もないならば、天に上がって輪廻転生の輪に入るだろう。その逆ならば、地底に堕ちるだろう。 では、そのどちらにも行けない者は？ 怨霊と化して、地上をさまようしかないだろう。 「冗談じゃねえ。怨霊なんて、どいつもこいつももれなくクソだ」 安倍隼人、17歳。 夢は、目立たず平穏に生きること。身長がもう10センチ伸びること。 霊を視、その声を聞き、ぶん殴れる彼は、今日も牛乳パックをすすりながら望まざる怨霊事件に巻き込まれていく――。 ※この作品は、ネオページからの転載になります。 　ネオページでは全６話で完結しています。 　https://www.neopage.com/book/30048156910023500

　小学五年生の健は、家族旅行最終日に厚木の叔母宅裏の崖で壊れた赤い宝石の指輪を拾う。帰宅後、家族に次々と怪異が襲いかかる。母の手には謎の傷、父の胸には黒い手形、妹は「赤い指輪のお姉ちゃん」を見ると怯える。やがて健の指に指輪がはまり込み、「崖に返せ」と血のような文字が浮かぶ。恐怖に駆られ崖へ戻るが、泥に覆われた女が「家族も一緒に」と囁く。翌朝、家族は消え、泥まみれの指跡と砕けた指輪だけが残される。

時は現代。奇怪な力を持つ妖怪や呪霊などが存在する社会で、ある日中学生の少年澄透は対霊士の少女美空と出会い、紆余曲折あって同じ対霊士としての道を歩み始める。 クセのある妖怪達。残虐な呪霊。そして人智を超えた最恐の化け物達。 負の感情が渦巻く世界の闇を見て、少年少女は何を思い、何をやらかしてくれるのか…。 笑いあり！涙あり！グロあり！なんか考えさせられる感じあり！ 少しイカれているが心根に不朽の優しさを持つ二人の出会いが、いずれ停滞していた世界の歯車を動かしていく。 最恐！最強！最狂！最凶！史上最高のお祓いエンターテイメントここにいざ開幕！

　八月の夜、律子は台所の蛇口から響く水音に導かれ、喉の渇きに負けて水を口にする。しかしその水には黒髪が漂い、舌のような異物が絡みつき、彼女の内側を侵してゆく。鏡には知らぬ女が笑い、足跡と呼吸が背後に忍び寄る。やがて律子は女に憑かれ、別人へと変貌する。この物語を読んだ者も同じ運命に囚われる。渇きと水音に誘われ、必ず台所へ向かうのだ――背後の吐息に怯えながら。

　絵師見習いの少女はある日、器量よしと評判のお鈴を素描する。 　少女の素描を元に師が描いた錦絵は評判を呼ぶが、それが悲劇の幕開けであった。 「……あなたが描いたんでしょう？」 ◆ 時代小説風の和風ホラーです。 いじめ的な描写があるのでR15に設定しています。 全七話。 2025.7.12執筆。

今年の夏に兄貴が死んだ 不自然な死に方に疑問符を浮かべたが 13歳の俺はただ飲み込んで　毎年恒例の行事を季節外れに行う そう　兄貴が働いていた町でもあるお婆ちゃん家に泊まりに行くことだ

呪いのビデオを見て怨霊に殺された男は『カース』として生まれ変わる。しかし、怨霊も異世界にやってきてしまい、カースの母や姉達が相次いで不幸な出来事に遭ってしまう。カースは何としてでも怨霊を止めるべくあらゆる方法を考えるが……。

――語り継がれたものには、理由がある。 千年の都・京都。 伝統と信仰、四季のうつろい、そして静寂の裏にひそむのは――決して語られてこなかった“もうひとつの京都”。 町家に残る襖絵の中で笑う影。 祇園の路地裏に立つ、声を持たぬ舞妓。 五山送り火の夜、山中に見える“焚かれていない火”。 千本鳥居の奥で帰れなくなった男と、代わりに戻ってきた“何か”。 風景は美しく、人々は優しい。 けれどそれは、よそ者にとっての顔。 その場所を歩くなら、どうか耳を澄ませてください。 聞こえてくるのは、過去の音か、未来の呼び声か――。

　社会人1年目の紗季は、SNSで「黒い部屋の女」というホラー小説を見つけ、軽い気持ちで読んでしまう。しかしそれは、孤独死した女の怨念が電波を通じて呪いとなった“実話”だった。部屋に現れる赤い目、止まらぬ異音、次々と起こる不幸。恐怖に耐えかねた紗季は霊能力者・間宮響子に助けを求めるが、女の呪いはすでに彼女の背後に――。

そこにあったのは、愛ではなく呪いだった。 ――彼女の目線から語られる、もう一つの物語。

俺は首吊り死体に恋をした