放課後の教室というのは不気味だ。人の出入りが多い昼間と比べて静かで暗いから、その反動も大きいのだと思う。少しの物音でもよく響くし、あるいは自分が発する以外の音が廊下の方から聞こえれば、誰でも一瞬くらいは驚いてしまうだろう。 主人公・金森は書き終えた日誌を手に職員室へと向かう最中に、どこからか聞こえてきた水道の音に耳を澄ませた。果たして音の出処はどこなのか。そちらへ向かってみると…

「私」のここ最近の日課は、毎週木曜日に好きな声優・茅等朝穂の朗読ラジオを聞くことである。今週のテーマはホラーで、「私」はもちろん朗読者本人も苦手なジャンルだ。それでも頑張って聞いていこうとしていくうちに、やがて朗読の世界と「私」の現実世界が妙にマッチしていることに気づかされる。

「１０月に咲く桜は本当にあるんだって！」講義終わりにそんな大声をあげた友人・秋原小春の声で、川添つぼみは目を覚ました。だが、つぼみはもちろん。他の友人たちも小春の言葉を信じられなかった。だが、理事長の孫娘である鉢峰佐保は言う。「１０月に咲く桜は存在するわよ」と。しかしそれはこの学校には存在しない桜の木だった。

親友の川田灯が電車に轢かれて亡くなった。警察は自殺による事故死と判断し、早々に捜査を片付けたけれど、友美は親友の死を不審に思い、独自の調査を開始する。空が夕焼けに染まり、セミの声がひぐらしのそれへと変わる頃合。灯が亡くなった事故現場を訪れた友美は、そこで迷子の男の子に遭遇する――。

"私"は幼い頃からおばあちゃんの家が好きで長い休みの日になると度々でかけては泊まりで遊んでいた。けれど従妹の若葉ちゃんはおばあちゃんの家が嫌いになった。どうしてなのか聞いても教えてくれない。若葉ちゃんの兄・春太くんによると、若葉ちゃんはおばあちゃんから「嫌なら見なけりゃ良い」と言われたとか。いったい若葉ちゃんは「何」を見たのだろう。

レイはある日の放課後、友人のヒカリから３組の林田さんが行方不明になったことを聞かされる。彼女は放送室に行ったのを最後に行方不明になったらしい。だが生徒の間で囁かれている噂によると、オバケに連れ去られたのではないかといわれていた。 まもなく訪れる下校時刻。レイは委員会の仕事をしに、噂の放送室へと向かうのだが……。

自粛生活を余儀なくされているなか、高校生の「私」は最近スマホのアプリで世界旅行をすることが密かな楽しみになっていた。ある日、ふとした興味で地元の駅から自宅までのルートを検索してしまう。思いがけぬ冒険にわくわくしていたが、道行く先々では怪しげな黒ずくめの人陰がカメラに映りこんでいた。最初は気のせいだと思っていたが、やがてその人陰は「私」の家の近くにまで現れるようになって……。

ごく普通の男子中学生・加藤雪の所属するクラス三年Ｂ組は問題児だらけのかなり変わったクラスで、学校じゅうからの嫌われもの。 そんなクラスにやってきた遠藤海もたしかに変わり者。女子のはずなのに何故か男子の制服を着ていて、勉強や運動は完璧なのに、芸術系は全然ダメ。そんな彼（あるいは彼女）に振り回されながらも、雪はクラスメイトがそれぞれに抱えている闇を垣間見ることになる。 その闇が明らかにされたとき、ある真実が雪たちの前に姿を表す。

この作品は、Twitterで14人のWeb作家陣とキャラクターたちが集い、『小説家になろう』『カクヨム』『アルファポリス』『ノベルバ』などの掲載サイトの垣根を越えて、クリスマスを楽しもう！と始まった企画に参加しています。 Twitterで【#クリスマス合同企画】【#クリスマス企画イベント】【#クリスマスイベント企画】と検索してみてね！ 全員、舞台設定や大筋のストーリーは同じ。 「ここ、どこ？」加藤雪が目を開くと、いつのまにか知らない場所へ来ていた。とりあえずお腹が空いたからコンビニに行ったら今度はクラスメイトの遠藤海が現れた……はいいけれど、なんだかいつもと様子が違う？　いったい何が。そしてここはいったいどこなのか。とりあえず、出掛けてみる？？ 『嘘は内緒の始まり』というタイトルで連載しています、小説の番外編です。本編のほうも、是非よろしくお願いします！

　大学の入学式、未来は不思議な少女・万里子に出会う。自由奔放な彼女に振り回されていくうちに彼女たちの関係に変化が起きる。

“ドリーマー”という超能力者がうまれた、近未来。“ドリーマー”のらむねと“ドリームアシスタント”と呼ばれる“ドリーマー”を補佐する少年・上松陽太郎は、“神の使い”と呼ばれる謎の生物を殲滅するため、今日も戦うわけだが……。

　津鷹は春野と共に「仕事」をするために各地を飛び回っている。今日も彼らは町を訪れ、そこで起こる不可解な事件の解決にあたるのだった。異国ファンタジー。

臆病な性格のエミリアは、北の森で肝試し中にイーレーンと名乗る北の森の魔女に出会う。イーレーンはエミリアに対してあるお願い事をするのだが…。

高校1年生の如月真央は１つ上の先輩、石川晃に好意を持っている。彼に話しかけてみたいけれど、いつも物陰から様子をうかがうばかりだった…。