突如大勢の人間が消えるという事件が起きた。 学内にいた人間の中で唯一生存した女子高生そよぎは自身に降りかかる怪異を退け、消えた友人たちを取り戻すために「怪人アンサー」に助けを求める。 奇妙な契約関係になった怪人アンサーとそよぎは学校の人間が消えた理由を見つけ出すため夕刻から深夜にかけて調査を進めていく。 その過程で様々な怪異に遭遇していくことになっていくが……。

　現実世界に不満を持つ男は「異世界に行きたい」と神に祈った。現れた神は寿命が尽きていない男を異世界に行かせるために「現世に疲れた彼」と「異世界から逃げたい少女」の精神を入れ替えてしまった。 　少女と肉体を交換する形で訪れた異世界だったが、そこは浪漫溢れる剣と魔法のファンタジー世界ではなく怨嗟渦巻く修羅の世界だった。 　少女は村を襲った盗賊を殺したことでその頭に認められ、彼に師事する形で強さを磨いた。 その師すら失った後も一人で生き抜く強かさを身に着ける。やがて彼女が廃城に居を構える頃には〝惡姫〟と呼ばれるまで強くなった。 　そんな彼女の噂を聞きつけた煌びやかな少女が惡姫の力を欲して勧誘に訪ねてくる。 　紅華帝国第七十三皇女名乗る少女は、内乱に荒れる国を再統一すべく若くして旗揚げしたのだ。

　フルダイブ型MMORPG『LPO』の開発会社に籍を置く絹井貴愛は業務の一環として仮想世界で活動していた。 　メイド姿の少女型アバター『シルク』として一般ユーザーの案内をするのが彼の仕事である。いつものように初心者に指導したりユーザーの意見を聞いたりしていたが、ある日突如として何者かにサーバーが乗っ取られてしまう。 　運営を名乗る犯人はゲーム内のHPが０になった瞬間にプレイヤーの脳が破壊されることを通告し、地下第百層まであるダンジョンを攻略してゲームクリアを目指すように布告する。 　シルクは同じ運営社員のMr.ヌードと共に身分を隠して他ユーザーの補佐に動く。だが世間的にはデスゲームを強制した犯人は運営社員ということになっているため正体は隠さなければならなかった。

　名門男子校である武刀高校に進学した安河内大雅は、入学式で全校生徒が男の娘化していた事実に衝撃を受ける。大雅は中学時代からの友人である矢神天満、インテリヤンキーの御手洗光輝、剣道少年の剣崎真鞘、オタク気質な眼鏡少年の首藤一樹らと共に《男子部》を結成し、男子校が男の娘校になってしまった原因を探っていく。 ジャンルはギャグコメディミステリーです。

　共産主義国家レヴェート連邦は第二次世界大戦後、疲弊していた。 　敵国が強かったというのもあるが、国民を叛逆者指定する『大粛清』によって有能な人材が喪失したためである。 　祖国の勝利に貢献した女将軍ヴァレリアは反逆罪により処刑判決が下ったが、死刑執行前に《秘密警察第零特務》に救出された。 　彼らは国家の大粛清から有能な人材を守り国を維持するという目的で活動していた。昔馴染であり組織構成員でもあるアナスタシアの説得もあり、ヴァレリアも組織に入団する。組織から与えられた〈氷結能力〉と軍人としての知略を駆使して任務をこなしていくことになる。

　古本護は図書館巡り中、不思議な少女メーティスと出会う。 　彼女を追いかけて迷い込んだのはあらゆる世界の中心にある〝世界図書館〟だった。 　護が不用意に世界図書館の禁書を読んでしまったことで異世界の扉が開き、世界図書が五冊、異世界に散らばってしまった。事態を重く見た世界司書メーティスは短期間で護に魔術教育を施し、一緒に世界図書回収の旅に出ることになる。

人生に悩む人たちはとあるアンティークショップへ誘われる。 そこの老店主からお勧めされた不思議な品を購入し人生を変えようとするが……。

　まだ魔女や魔術が信じられ、王や教会の力が強大な時代。 　少女コーデリアは身寄りをなくし、村の教会の神父に引き取られて生活していた。 　心優しい彼女はシスターとして毎日人々のために祈りを捧げていた。貧しい時代で人々の心がやんでいたが、コーデリアの心はその金色の髪と同じように輝き続けていた。 　そんな彼女はある日、銀髪で紅い瞳の不思議な少女ノエルと出会う。 　コーデリアは博識でミステリアスなノエルに惹かれていくが、彼女にはある秘密があった……。

江戸時代後期、道行く浪人の今川宗助は悲しい過去を持っていた。満月の夜、賊に藩を襲撃され、一族を皆殺しにされたのだ。さらに宗助は藩主が軽傷を負った責任を負わされて、元服後藩を追放されてしまう。宗助は一族の仇を探すため、また出世のために、幕府が欲する七本の名刀である〝天下七刀〟を収集するために旅に出る。 宗助は天下七刀を中々見つけられず途方に暮れる中、抜け忍の時雨と出会う。抜け忍狩りから彼女を助けた宗助は、成り行きから彼女と共に旅をする事になった。忍の時雨は天下七刀の情報も持っていたので、二人は本格的に七刀を探し始める。