勇者パーティーで「最弱のテイマー」として見下されていたリオンは、ある日突然追放される。スライムやゴブリンなど弱小モンスターしかテイムできない彼のスキルは、戦力外と判断されたのだ。失意のまま辺境の森をさまよう中、傷ついた白いスライムと出会う。それをテイムした瞬間、隠されていた真実が明らかになる――彼のスキルは「弱小モンスターテイム」ではなく、あらゆる存在を本来の姿に戻す「原初の従者」だった！ 劣化した弱小モンスターは、実は神話級の眷属。真の力に目覚めたリオンの、新たな冒険が始まる！

公爵令嬢イザベラは、王宮で第一王子アルフォンスに「高慢な悪女」として断罪され、婚約を破棄される。王子が選んだのは、か弱き「聖女」リリアナの奇跡だった。 イザベラは、瘴気蔓延る絶望の地、北東辺境伯領へ永久追放される。しかし、彼女は絶望しない。王太子妃教育で培った政治・経済の知識と、禁書庫で得た古代魔術理論は、この地を立て直すための最高の武器だった。 一方、王都では偽りの聖女が奇跡を振りまくたびに、土地の生命力が枯渇。未曾有の飢饉が国を襲う。 イザベラは辺境で、知識と実績をもって天災を鎮圧し、豊穣の大地を築き上げる。そして、彼女を追放した王子は、かつて捨てた婚約者に、食糧支援を乞うために辺境の地に膝をつくこととなる。 「貴方が選んだ結果の責任を、私に転嫁するのはおやめください」 これは、奇跡よりも「実績」を重んじる、最も理性的で冷徹な聖女の物語。

　勇者アルバートの一行に属していた補助職リオンは、常に“役立たず”と呼ばれていた。 　回復も攻撃も中途半端。そんな烙印を押され、ついに追放を言い渡される。 　しかし、彼のスキル《完全支援》は真の力を隠していた。それは、仲間の能力を「限界値の先」に押し上げる究極の補助魔法――。 　追放されたリオンは、静かな辺境の村で新しい仲間を助けながら、自分の支援を研究しはじめる。 　やがて村を襲う魔物たちとの戦いで、彼の力が覚醒。支援だけで敵を圧倒する異常な戦闘力を見せつけた。 　一方、リオンを失った勇者パーティは、支援なしでは連携が崩壊し、次第に窮地へ。 　魔王軍との最終決戦で追い詰められた彼らが頼ったのは――かつて“不要”と切り捨てたリオンの支援だった。 　これは、裏方に徹してきた青年が“最強の支援職”として世界を救う、逆転の英雄譚。

神樹の森に生きるハイエルフの少女リシェリアは、 森の外から迷い込んだ人間の男――田所ケイタと出会ってしまった。 それは、掟に背く禁忌の出来事。 森の外の男に“裸を見られた”その瞬間、 ケイタは森の戒律により処刑されかける。 けれど、リシェリアは知っていた。 森の外に、まだ見ぬ世界が広がっていることを。 掟を破り、彼を庇ったその瞬間―― 彼女もまた、森を追放されることとなる。 こうして始まった、二人の旅路。 精霊と魔法、ツッコミと暴走。 灰色の魔女と黒翼の騎士が歩む、笑って、泣けて、少し痛い放浪譚。

　王都で生まれた薬師令嬢リリィは、毒薬の知識を持つというだけで「悪女」と罵られた。 　婚約者にも裏切られ、処刑の台に立たされたその夜。 　彼女は自らの手で鎖を焼き切り、逃げるように王都を後にした。 　たどり着いたのは、人も魔物も避ける“毒の森”。 　空気さえも毒を含むその地で、リリィは一匹の聖獣――銀の毛並みを持つ巨大もふもふ、アズールと出会う。 　毒を糧に生きる聖獣と、毒を薬に変える令嬢。 　二人の出会いは、滅びゆく辺境を変える“奇跡の始まり”だった。 　アズールの癒しの息吹を受け、リリィは再び薬草を育て、薬を調合し始める。 　毒に侵された村人たちを救い、失われた土地を蘇らせ、いつしか“毒の森”は“聖なる谷”と呼ばれるようになる。 　しかし、王都では「死んだはずの悪女が、辺境で奇跡を起こしている」という噂が立ち始め……。 　かつて彼女を処刑した王族たちは、もう一度彼女の力を求めて動き出す。 　――それでもリリィは言う。 　「私は、もふもふと静かに暮らしたいだけなのに……」 　癒し×もふもふ×成り上がり。 　毒草令嬢と聖獣の絆が、世界を癒す物語。

世界を救った“元”聖女、言葉を失って追放。――居場所は食堂、相棒は不機嫌な剣士。過去と陰謀をほどきながら、もう一度〈生きる〉物語。 封印の儀の直後、異邦の聖女ミワは王太子リュミリエルに見捨てられ、言葉さえ通じないまま王都を追われる。路地で追っ手に囲まれた彼女を救ったのは、かつて共に旅した無口な剣士ノクスだった。 居候先は下町の食堂《カローレ》。温かな台所の匂い、 “あテテまる（あたたまる）”からやり直す接客、子どもたちの遠足の引率――失った言葉と自尊心を、ミワは一つずつ取り戻していく。だが町には再び瘴気の影。常連客の青年ガル、魔法師サヴィも巻き込み、ミワの“聖女だった過去”が現在へと侵入してくる。 語られるのは、勇者一行と旅した日々、そして禁書が映し出す古い神話――天の父神フィリウスと娘アストリア、王城が「神のゆりかご」と呼ばれる理由、そして“聖女の願いはひとつ”という厳しい理（ことわり）。真実に触れたとき、ミワは「救った世界のあと」をどう選ぶのか。ノクスは“聖剣の使い手”として、ただ一人の彼女をどう守るのか。 追放、再起、日常、政治劇、そして小さな手仕事とごはん。泣いて、笑って、立ち上がる。“世界を救ったそのあとで”を丁寧に描く、再生と恋と赦しのファンタジー。

「追放されたなう＃追放」 冒険者コトハはツブヤイッタ―のやりすぎでパーティーを追放された。 しかし、コトハは特殊スキル【呟き魔法】の持ち主で…… コトハの毎日の呟きを辿りつつ、コトハの成り上がり、そして、追放したパーティーの没落を描く新感覚？呟きざまぁ物語