巨人による人類圏への侵攻が続く大陸の西端。大規模討伐作戦の前夜、装備のトラブルから前線参加を断念した猟兵七八分隊は偶然捉えた救難信号を追って人類圏最果ての観測所に向かう。だが、そこにあったのは地図にない国軍の巨大施設だった。 まだ歳若い隊長のシグルドは、打ち捨てられたその施設の倉庫で鎖に繋がれた謎の男クラウンと出会う。初対面から性格の合わないクラウンにシグルドは反発するが、施設に潜むゴブリンとの戦闘、巨人の襲撃で二人は人類圏を外れ、共に未知の地下世界に落ちてしまった。 過去の呪いに翻弄されるシグルド。何かを知りつつ惚けるクラウン。話も性格もまるで噛み合わない二人は、いがみ合いながらも帰還の手掛かりを求めて探索を開始する。果たして巨人の地下世界から人類圏への帰還は叶うのだろうか…… 一応、全話書き終えていて一四話＋エンドクレジット二種を公開しています。読んで戴けた方は想像がつくと思いますが、最終のエンドクレジットは必ずどちらか片方だけを読んでください。筋は変わりませんが、甲冑の中身が違います。 なお変な行間は遊びのようなもので…深い意味はありません。予めご了承ください。