『冬の童話祭2024』に参加させて頂いた時に、書いたものになります。 　読み切りの作品です！ 　作品に出てくる架空の町名は、私が住んでいる岐阜県の西濃《せいのう》地域からお借りしました。 　神主の息子である小学生の男の子を中心に、お話が進みます。大晦日の夜、男の子が白狐《しろぎつね》を追いかけたら、不思議な場所に辿り着いて……。 　もし良かったら、読んでみてくださいね♪ 　カクヨム様、エブリスタ様、アルファポリス様にも掲載してあります。

若くして殺された少女がいた。 復讐を果たそうとするも友人の助けで怨霊にならずにすみ成仏をしたかと思えば不思議な光に導かれてーー弓（ゆみ）は新たな名を雨弓と改め、第二の人生を謳歌していく。これは彼女が神様の眷属である神器となり、助けてくれた友人と再会をするまでの物語。 ・雨弓（あゆみ）　 本作の主人公。 別作品『今昔あやかし転生奇譚』、第二部の登場人物。 人間だった時に殺されたが、現在はミケ姫の神器。 ・ミケ姫 雨弓を神器とした張本人。ウカノミタマの眷属神。 外見は雨弓よりも幼いが実年齢ははるかに上。 ・クラ姫 ウカノミタマの眷属神でありミケ姫の姉眷属、ツンデレな性格。 ・雷（らい） クラ姫の神器の少年、クールで落ち着いた性格。 ・ウカノミタマ 高天原の穀物の女神。ミケ姫とクラ姫の主神。 ・ツネ ウカノミタマの側仕え。 使用人たちを束ねている女官長。 ミケ姫とクラ姫の教育係。

　ここは青森県にある津軽弁帝国の一つ、つがる市。 　 　とある青年のある日の学校帰り。 　自宅からそんなに離れていない帰宅道にあるお地蔵様の隣で孤独に泣いていた豊作の神様と出会った。 　その出会いをきっかけに、青年の一家に居候する事になった神様。 　これは、豊作の神様が居候中に起きた青年の日常物語である。