戦闘シーンや会話は苦手なので推考の過程であとから書き加えていく予定です。 原作ではネモ船長と部下たちの復讐のための闘いはありましたが、19世紀後半の世界を変えようとは思っておらずその力もありませんでした。　この物語ではノーチラス号は根拠地の島ごとさらに150年過去の18世紀初頭のインド洋中央部に転移しており、原作より遥かにチートな存在となっています。　ただ機械にも人間にも寿命というものはあるので世界を変えたいと思うなら残された時間はあまりに短いことになります。　この物語はネモ船長の意志を引き継いで歴史の流れを変え世界を変えようとする物語。　 主人公らしき現代からの転生者はいますが、彼は語学に堪能な以外は極めて平凡な学生ですので大活躍することなどありません。　同志の一員としてお手伝い程度のことをしようとするだけです。　彼以外にも転生者は何人もいますが現代からの転生者は彼一人だけです。　そこにオンリーワンとしての存在価値が生まれてくるかもしれません。 　小説世界のそのまたパラレルワールドが舞台となります。 17世紀から19世紀にかけてのインド亜大陸、インド洋周辺海域が舞台になる予定です。　時系列も入れ替わることがあります。語り手が入れ替わると数十年とか巻き戻ることも。　投稿の間隔がかなり空くと思うので物語がある程度溜まってからお読みすることをお勧めします。　推敲を繰り返しながら超遅筆で物語は進んでいくことをお断りしておきます。　〃好きな英雄的人物を登場させなきゃならんだろー！〃とか筆者の願望がなにより優先されるので、指導者や支配者の生年・死亡年や在位期間が史実とは大きく異なるとか、地位や所属とかが変更されてるとか、オリキャラと入れ替わってるとか、普通にあります。　国家とか民族とか宗教とかに関しても、同様に史実とは大きく異なる場合があります。　　　 　一部残酷な表現があります。あなたを不愉快にさせる表現もあります。 人類の歴史がそういうことだらけの歴史なのだから、まるっきりそういう表現がないということの方が不自然だとはおもいますが。 わたしたちのこの世界では19世紀末になるまで戦時国際法など存在せず、戦争犯罪も非人道的行為もやりたい放題で罪に問われないことが多かったのですが、この物語の世界では転生者達の努力でよりましな世界になっていくことを願っています。

夏目漱石とジュール・ヴェルヌ。 この二人について語るには、ルネサンスにまで戻らないとならない。 ptや感想は副題なしの「SFってなんなんだろう？」へお願いします。

僕が出会った一人の女。彼女の名前は紅緒と言った。 初めて出会ったのは新生児室。ガラスの向こうで頬杖をつく彼女。 幼児時代にでかけたショッピングモール。警備員室でタバコをふかす彼女。 台風に見舞われた幼稚園の校庭。赤い傘を斜めにかざす彼女。 小学校の屋上の給水タンクの上。ジュール・ヴェルヌを読む彼女。 中学校時代に見つけたホームページの画像。つまらなそうに佇む彼女。 高校の同級生につきまとわれた輸入雑貨屋。僕より背が小さくなった彼女。 いつ出会っても、僕の記憶の中の彼女とまったく変わっていなかった。黒く長い髪。笑っていない顔。甘い煙のタバコの匂い。 彼女は常に僕のそばにいた。いつもの顔で、いつものタバコの匂いを撒き散らして、いつもどこか寂しそうにしていて。 ある日、僕は気が付いた。彼女は歳をとっていなかった。 僕はいつも彼女を探していた。