人付き合いの下手さから仕事を辞め、実家で家事手伝いを続けていた主人公・三船綾香は、見かねた父親の紹介で古道具屋ロータスポンドで働くことになる。しかしロータスポンドは普通の古道具屋ではなく、不思議な力を持つ道具も取り扱う店だった。 「鍵のない小箱」「異界箪笥」「本物のお守り」「自動人形」――色々な道具とそれに関わる人々と接していくにつれて、綾香は少しずつ、しかし確実に成長を重ねていく。 やがて綾香は、ロータスポンドの店主と父親の間に存在する過去の確執に気がつくのだが……？ （別サイト「ステキブンゲイ」にも投稿しています） （全18話、全て予約投稿済みです。一話あたりの文字数は基本4000字、一部5000字となっています）

酒に煙草に、好きなようにやりたいように生きてきた男に死が宣告された。 嘆くのやめた男は再び酒を飲み、煙草を咥え、そして人の世話を焼きだした。 棺桶に片足を突っ込んだ男による、長い説教がはじまる。

佐藤リナは、高校に入学して早々に、突然人の心の声を聴くことができる力に目覚めてしまった。 父親の話によると、亡くなった母の先祖が心を読む妖怪サトリだったらしい。 人の心の汚さにショックを受けて、たくさん人のいる所にいけなくなってしまったリナは、それを治すために、あやかし専門で心療相談を受けている粟根のもとでアルバイトをすることに。 お皿の黒ずみが気になる河童、ただ涙する人魚、吸血衝動に耐える吸血鬼、夫婦喧嘩で雷を鳴らしてしまう雷様…… 様々な問題を抱える妖怪達の悩みを予想外の方法で解決していく粟根のもとで、リナは少しずつ心の本質を知り、受け入れていく。 ※スターツ出版文庫様にて書籍化することになりました！ 書籍版のタイトルは『あやかし心療室　お悩み相談承ります！』で、２０１８年１２月２８日（金）発売予定です。 注：書籍版とweb版の改稿具合が凄まじく、もはや別物です。

ある町にある本屋さん。 その本屋さんには色のない真っ白な本だけが並び、そしてたくさんの本が意思を持つように飛び回っています。 そんな本屋さんを営む男は、毎日楽しそうに、真っ白な本に色がつくのを待ちわびる。 ある日、素敵な色がつくはずの本が泣いていた。 その原因を探るため、笑って素敵な色を付けるため、本の世界へ足を踏み入れてみた。 そこで店主が見たものは、優しい少女の悲しくも素敵な最後の日だった。 いろんな人の素敵な話を、素敵な本として残す。 不思議な白い本屋さんの話。

【小説家になろう×スターツ出版文庫大賞＜ほっこり人情部門＞受賞作】 『秘密の神田堂　本の神様、お直しします。』というタイトルになって、書籍版発売中です。 お仕事×付喪神×片思い＝新米店主の奮闘記。 亡くなった祖母の遺産として菜乃華が継いだのは、暗くて狭い路地の奥にある不思議なお店。そこは、傷を負った”本の付喪神”を癒す町医者だった。新米店主となった菜乃華は、祖母の親友であった付喪神の青年・瑞葉に支えられながら、店を訪れる付喪神たちと向き合っていく。 猿の坊さんにそそっかしい青年、ぬいぐるみみたいな猫、他にもたくさん。個性豊かな付喪神との出会いが、菜乃華にもたらすものとは――。 これは、”本の付喪神”を癒す力を持った少女と付喪神たちが織り成す、絆の物語。 ※四つの物語からなる連作短編です。 ※現役の司書も使用する簡単な本の修復方法も扱っています。 ※野いちご様、アルファポリス様にも掲載しています。

ーー少年の頃から夢だった『日本一周』をする為に、おじいさん譲りのバイクで旅に出た【九重 翔馬】(ここのえ しょうま)、出発初日から渋滞に巻き込まれたり、目当てのラーメン店が閉まっていたり、気づかないうちに財布を落としたりと気だるい現実を突き付けられてしまう。 そんな風に出鼻をくじかれて、少しふてくされている翔馬の前に、見た目ヤンキーな少女が現れ 「私も、日本一周につれていって」 と言い出した。 この物語は、妻に逃げられた為、息子と妻の実家へ向かうおじさんや、画家を目指し続けたあまり彼女にプロポーズ出来ないままの青年、どうしても親友に会いたいおばあちゃんetc と出会ったり別れたりしながら、日本を旅する ハートフルなヒューマンドラマで青春ラブ？ なコメディである。 尚、登場する団体、場所、その他もろもろはフィクションであり、現ああもう打ち込むのめんどくさい。 ※スタ文に応募しようとしたら、文字数が越えていた為、本体を【上】【下】巻に分け、少し手直しをしたリメイク版となります。

　相嶋 香凛（あいじま かりん）は地元の高校に通う２年生、夏真っ最中の学校の帰り道、ふと気づくと人の気配が全くない不思議な場所へと迷い込んでいた。 見慣れた通り、お店、街並み。そして見慣れないものが一つ。 『喋るフクロウ』が足元にいた。 「ここは『箱庭』、未練のある者が集まる庭じゃ」 彼は優しい声でそう話した。

ある年の夏休み、一人の少女が従兄弟のいる田舎へ一人遊びに来る。 またいつものようになんでもない日々が続くんだろうなぁ、なんてことを思いながら過ごす少女に、ある夜変わった出会いがあって――？ 連載完結できるといいなぁ。