〈彷徨える戦姫〉 　それは、英雄ユリア・ジークリンデの現代における異名のひとつである。 　かつて世界を脅かす怪物〈黒きもの〉を倒し、混沌としていた世を鎮めた亡国ヴァルブルクの姫君。 　その名は歴史に刻まれ、今でも多くの国々で語り継がれている。 　しかし、彼女に関する歴史には、多くの謎が残されている。 　そのため、ときには功績だけではなく、存在そのものを疑われることがある。 　どれが史実で、どれが創作なのか。人々の判断を惑わす──ゆえに〈彷徨える戦姫〉と呼ばれるようになった。 　だが、彼女は生きている。約千年の時を超えた現代に。 　今となっては少数となった、多種多様な姿をした種族──星霊とともに。 　そんな彼女の心にあるのは、英雄としての誇りと、久遠の『星』。 　そして、永遠に消えぬ心の闇と感情の淀み。 　彼女は、その闇と淀みを抱えながら、過去を生き、今を彷徨い続けている。 　手に届かない過去の『星』を求めて──。 　かつて世界を襲った〈黒きもの〉の正体については、千年ほどの時が過ぎた現在でも解明されていない。 　それと戦った彼女であっても、詳細はわからないという。 　だが、〈黒きもの〉は、それから一度も現れていない。 　そのため、過去のようなことは、もう起きないと言われている。 　そうだといいのだが──しかし、幕はすでに上がっていた。 　現代でそのことを知っているのは、ただひとり。 　それを知るのは、〈彷徨える戦姫〉でも、その友である星霊でもない。 　あなたは何を背負い、何を選ぶ──？ 【※ご注意】 この作品は、拙作『ユリア・ジークリンデ　―陰影の戦姫譚―』シリーズの改作です。（この作品は、小説家になろうグループの検索や一覧から除外しております） 物語の大筋は変わりませんが、設定や完結に至るまでの道筋は大きく変更しております。

中世ヨーロッパの雰囲気や文化レベルを持つ異世界で展開される、戦記ファンタジーです。 その名は「ソウルディア」、全ての生物には魂が存在し、大きな意味を持っています。 人間以外にも竜や巨人、亜人などが住んでいますが、ゴブリンやオーク、エルフは存在しません。 また、転生・チート・無双・ハーレム・スキル・術式展開・システム画面、等の要素はありません。 純粋な古き良き剣と魔法のファンタジーを愛する作者の、アレです。太古の黒歴史って奴です。 「だが、それがいい」と思った方、タイトル・サブタイの雰囲気でピンとキテしまった方、 よろしければ手に取ったその本の最初のページを、めくって見てください。 …もちろん、お時間の許す限りで。 ***** 2022.5.26 追記 コロナで仕事も貯金も住む環境も友人も失いましたが、とりあえず生きてます。人生お先真っ暗ですがまた好きな書き物を再開してみようと思います、“自分”を取り戻すために。マクドナルドさん連日300円くらいで半日粘ってごめんなさい、ありがとう。 ***** 2023.8.1 追記 最終話の投稿とその後の改善（主に前半投稿分の文字密度解消の為の適宜改行処理）を行い、これで完成です。 正直初執筆で読みづらい部分があるかと思いますが、主人公ファヴァルの活躍しないドタバタ群像劇をお楽しみいただければ幸いです。

　『エングレイブ・オンライン　～in　ソウル～』――デスゲームと化したこの世界で、主人公ミアこと黒木亜海は、伝説のトッププレイヤーとして君臨していた。ギルド『九天』のギルドマスター、そして、ラスボス『守護者ガーディ』の討伐者――彼女はそうして、現実世界でも有名になっていた。 　――ただし、死者として。だからこそ、『英雄』と、そう彼女は呼ばれていた。 　そんな中、亜海が目を覚ましたのはゴブリンの群れの中。彼女は何故か、1000年後の異世界で、再び生を受けたのである。 　聞けば『ミア』は1000年前の邪神討伐を行った天使のことで、ハイヒューマンは滅びていて、ミアの常識とは全く異なった世界がそこにはあった。 　二人の少女の邂逅が、やがて一人の人間の願いと祈りを、そして、世界の歴史を、動かし始める。最後の戦いまでの、カウントダウンを綴る、物語――。 　――伝説の少女と、伝説の神狼が織りなす、奇妙な愛の物語――。

俺の名前は星夜。友人の立ち上げた会社で雇われている２６歳のゲームマスターだ。今俺達の会社が手掛けているのは、世界初のＶＲＭＭＯ【デイドリーム】。小説や漫画の中にしか登場しなかったゲームを、友人の謎技術を起点に俺達が世に送り出す。そう、【デイドリーム】はこのゲームジャンルの最初を飾る記念すべき作品なのだ。 だから俺達は、発売日の前日までバグ取りや修正に明け暮れた。 そう、そして事件はそのゲーム完成間近に行ったのだ。 突如仕事場に出現する魔法陣。 仕事場に居た俺以外の全員が、その魔法陣によって誘拐されてしまった。 そんな彼らを、俺は友人の助けを借りて救いに行く。 向かう先は俺達がプログラムした【デイドリーム】の並行世界。 今ここにゲームと現実は交錯し、一つの物語となる。

事故死した天才料理人、如月満月。とある神との出会いにより、彼は異世界「エリューン」に降り立つ。その世界で彼は何を成すのか、そして成さねばならないのか。彼が夢見た理想は、遠くエリューンの地で花開くのか。料理人キサラギの物語が動き出す、誰も知らない結末に向けて。そう、それは作者でさえも知らない。 新作です。私の書いているもう一つの物語とは違って、緩く設定があるのみのノンプロットで書いております。ノリと勢いの見切り発車で書いていますので色々と煮詰め足りない点もあるかと思いますが、宜しくお願い致します。 ※ちょっとだけ毒舌なキャラです。拒否感出るほどでは無いと思いますが、苦手な方はご注意下さい。