特急あずさで1人松本に向かう少女。目的は祖母の友人のお墓参り。その友人の名前は「川島芳子」第二次世界大戦中に日中両国で名を轟かせた男装の麗人である。 　少女の手には1冊の日記帳が握られていた。ページを開くと女学生時代の祖母琴葉の芳子との思い出が清く儚く美しく綴られていた。そして淡い恋心も。 　日本人女学生琴葉の物語「戦火に咲いた乙女の初恋」実在の秘書千鶴子との日々を書いた「清の一族」、芳子と琴葉の一夏の思い出を書いた「星空の宵」の3部構成。 　琴葉にライバル出現？！「特別編　農村から来た少女」同時連載。

　昭和7年。 横浜の山下公園には不思議な噂があった。暗くなると赤い靴を履いた女の子が行方不明になるのだ。 　フェリス女学院の初等科に通うはるこの級でもその話で持ちきりだった。噂に興味を持った級友の愛里ははる子が止めるのも聞かず１人赤い靴を履いて山下公園へと向かう。翌日愛里は行方不明になってしまった。

Ｎｏ１花魁である「絹千代太夫」沢村絹子は、花魁の中でも最高位の「呼出し」まで上り詰めた絶世の美女。彼女の贔屓筋の筆頭は船成金として有名なＵさん。しかしちょっとした間違いで子供を身ごもり堕ろせなくなり産んだ。その後、表舞台から消え鬼怒川温泉に身を隠した。やがて第二次大戦を迎え食糧不足の時、結核を煩い１人で炭小屋生活、寒い３月に息絶えた。　長女の沢村貞江は米国から来ていたハリウッドの映画監督に気に入られハリウッドで結婚したが離婚、他の映画人と再婚し長男、沢村広尾と産み、彼を英国の寄宿学校へ送りオックスフォード大学卒業後スイスの銀行に入行し同じ日本から来た百合さんと結婚し長男・長女を授かり激動の時代を生き抜いていくという物語。＊是非、ご覧いただきたき、時代の流れ、人生の機微を感じて欲しい。 この作品はアルファポリス、小説家になろうに重複投稿 ています。

池添家は、名門だが、戦後、落ちぶれ橫浜の郊外の荒れ地に居を構え、Ｍ物産に勤めて、その会社の美人秘書、と結婚。その後、長女・鞠恵を出産。その後、彼女は、フェリス女学院、上智大学英文科を卒業しＭ物産横浜営業所へ。ある日、橫浜で不思議な体験をしてＭ物産で出世する男性を見つけ結婚。しかし彼は、激務で身体を壊す。その後、奥さんの鞠恵がＭ物産を退職して義理の姉、美紀さんと株投資で大金を得るが・・・。 この作品はアルファポリスに重複掲載しています。