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作者:くだきつね/作品情報/Nコード:N8380KH
短編 |
南極の氷上で、縄張り争いに敗れて深手を負った一匹狼のヒョウアザラシ、ロン。プライドを砕かれ、動けぬ体と空腹に苦しむ彼の前に、群れからはぐれた幼いアデリーペンギン(ペペ)が現れる。
本来なら格好の獲物だが、ロンは動けない。一方、ペペは天敵であるはずのロンを恐れるどころか、好奇心から近づき、毛繕いのような仕草を見せたり、捕まえた魚を分け与えようとしたりする。ロンはプライドからそれを拒絶するが、ペペは健気にロンのそばを離れず、奇妙な数日間が過ぎていく。
そんな中、ペペが凶暴なカモメに襲われる。当初は傍観していたロンだが、ペペの悲鳴を聞き、衝動的にカモメを追い払ってしまう。「俺の獲物だ」と叫びながらも、自身の行動に戸惑い、ペンギンへの不可解な感情に気づき始める。
やがてロンの傷は癒え、海に戻る時が来る。絶対的な捕食者シャチの影も迫る中、ロンは目の前のペペを食べるべきか葛藤する。しかし、結局ペペを襲うことなく海へ入り、ペペもまた仲間を追って海へと去っていく。
再び孤独な狩りの日常に戻ったロン。空腹を満たすため大海原を進む彼の胸には、あの小さなペンギンとの忘れがたい記憶と、南極の厳しさの中にも存在する予測不能な温かさが、確かに刻み込まれていた。
ジャンル:その他〔その他〕キーワード: 最終更新日:2025/04/06 07:22 読了時間:約18分(8,709文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:仲町鹿乃子/鹿の子/作品情報/Nコード:N9319IO
短編 |
年末、実家に帰ったわたしのところに、妹の春香がやって来た。
「人って、一日に十分でも一人になる時間が必要だと思うわけよ」
そう言うと、四歳になる息子の公太を置いて出かけて行った。
両親は出かけ、この家にいるのはわたしだけ。
「あのさ。おじいちゃんもおばあちゃんもお出かけしているから、公太は雪子おばちゃんと二人なんだけど、いいかな」
「そっか。しかたないな」
わたしと甥の初めての交流。
妹の夫は、わたしの中学時代の彼だった。
つまり、公太は妹と元彼の息子なのだ。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 ホームドラマ 現代 和解 姉妹 ほのぼの 年末 帰省 実家 成長 不可解な感情 意地 最終更新日:2024/01/08 14:38 読了時間:約9分(4,093文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 262 pt ブックマーク: 11件 評価人数: 26 人 評価ポイント: 240 pt |
作者:谷村径夫/作品情報/Nコード:N9343GM
短編 |
美男の都庁マン桜庭は、同僚からの求愛を通じて「恋愛と結婚は別」という女のスペック主義を痛感する。女の持つ不可解な感情を綴った観念小説。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 悲恋 オフィスラブ 青春 ハードボイルド ワイン 手紙 見合い結婚 別れ ピアノ 東京都庁 国家公務員 恋愛 結婚 最終更新日:2020/09/20 10:28 読了時間:約7分(3,202文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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