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作者:望塩/作品情報/Nコード:N3978CZ
短編 |
目の前で繰り広げられている華やかな結婚式は、おとぎ話のように美しかった。
陽光とともに天上から降り注ぐ、紅、薄紅、黄色、白の花びらたち。
美しく装い、微笑む列席者。
その視線の中心にいる、新郎と新婦。
新郎はこの国の中枢を担う宰相を叔父に持つ名家の長男。
かの宰相に子はなく、彼がゆくゆくはその職務を継ぐかもしれないと言われている。
美貌と、優秀さ、家柄、まさに傷のない珠とも称されるその存在感は、この十年でもっとも魅力的な青年といわれるに遜色ない。
新婦は新興勢力ながら、裕福な男爵家の令嬢。
かわいらしい笑顔と、誰もが微笑んでしまうような無邪気さが魅力な美少女である。
そんな彼らは、貴族、平民ともに学ぶことができるこの国の高等学校で出会い、身分違いという垣根を乗り越えて、本日、見事に結ばれたのである。
という、乙女ゲームのような結婚にいたる攻略対象者の選択基準てなんなのさ?というちょっと知りたくない裏側の話です。
だって、乙女ゲームの主人公をあえて選ぶ、その趣味の悪さには理由があるだろ、そうなんだろ、ということをゲスってみました。
恋愛要素はお空の向こう。コメディを目指したのに、なぜかブラック。
心のマリアナ海溝にご注意ください。
ジャンル:コメディー〔文芸〕キーワード: 身分違いの結婚 暴露話 公爵令嬢は傍観者 マリアナ海溝 ダンスと即興詩 ほんのりブラック 最終更新日:2015/11/22 22:29 読了時間:約19分(9,216文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 7,909 pt ブックマーク: 758件 評価人数: 720 人 評価ポイント: 6,393 pt |
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