人の心を覗ける不思議な力を持つ《真珠》を受け継いでいる侯爵令嬢のシュリアは、自分のお城で働く庭師のラウラスに片想い中。 身分が違い過ぎるために気持ちを告げるわけにもいかず、悶々としていたある日、シュリアはとつぜん自分に有力貴族との縁談が持ち上がっていることを知る。 縁談を潰そうと画策したシュリアは、なぜか殺人事件の容疑者にされてしまい、毒に詳しいラウラスを呼び寄せて容疑を晴らそうとするものの、事態はどんどん悪化していくことに……。 ごく一般的なおとなしい令嬢で通っていながらも、実際は剣術も馬術も得意で、猫をかぶっているだけのおてんばな武闘派令嬢シュリア。 どこまでも生真面目で穏やかな性格だけど、人と関わることをあまり好まない庭師のラウラス。 身分違いの結婚など絶対に認めない厳格な祖母。 挙げ句の果てに、ろくに面識などなかったはずの婚約者に謎の執着をされ……。 さまざまな高い壁に阻まれる侯爵令嬢の恋は果たして実るのか──。 ＊侯爵令嬢×庭師という身分差が大きい二人のため、かなりのスローラブになりますが、ハッピーエンドを目指しています。 ＊なんとなく最初は推理モノっぽい雰囲気がただよってますが、全然推理モノではないです。ただの恋愛モノです。

貴族令嬢のセフィアは自らの執事マークと恋人関係にあった。しかしある朝食の席で父親から、婚約が成立したと告げられる。 セフィアはマークと結婚を望んでいると父親に訴えるが、身分が違いすぎて認められないと言われてしまう。 そんな理由で好きな人と結ばれる事ができないのはおかしいと、そんな悲しい諦めをしなくていい国を作り、そこでマークと結婚するとセフィアは宣言する。 父親は飛躍しすぎだと笑い、セフィアはマークを連れて家を飛び出すのだった。

ブラック企業で使い潰された挙げ句、会社倒産で職を失った40代プログラマー(おっさん)。 どうにか見つけた次の就職先は乙女ゲームの制作会社？！ 開発に携わった乙女ゲームの主人公に憑依したプログラマー(おっさん)は…？ 「身分違いの結婚とかうまくいくはずないだろ」 「まったくその通りですわ！」 二人は逆ハーレムエンドを回避できるのか？

前世で身分違いの結婚をした記憶を持つ男爵家の令嬢シャナ。あんな苦労はごめんだと思っていたのに、ある日、女嫌いの王子を助けたことから運命の歯車が狂いだす。「お前と殿下の結婚が決まった」―――――そう父親に告げられ、本人たちの意思とは関係なく外堀から埋められていく。え、なぜ私が王子と結婚!?それは、王子が何気なく側近に漏らした一言から始まった……… （一迅社のアイリスNEOというレーベルから2016年6月1日に二巻の書籍（こちらは書き下ろしです）が発売になります。そちらもよろしくお願い致します）

目の前で繰り広げられている華やかな結婚式は、おとぎ話のように美しかった。 陽光とともに天上から降り注ぐ、紅、薄紅、黄色、白の花びらたち。 美しく装い、微笑む列席者。 その視線の中心にいる、新郎と新婦。 新郎はこの国の中枢を担う宰相を叔父に持つ名家の長男。 かの宰相に子はなく、彼がゆくゆくはその職務を継ぐかもしれないと言われている。 美貌と、優秀さ、家柄、まさに傷のない珠とも称されるその存在感は、この十年でもっとも魅力的な青年といわれるに遜色ない。 新婦は新興勢力ながら、裕福な男爵家の令嬢。 かわいらしい笑顔と、誰もが微笑んでしまうような無邪気さが魅力な美少女である。 そんな彼らは、貴族、平民ともに学ぶことができるこの国の高等学校で出会い、身分違いという垣根を乗り越えて、本日、見事に結ばれたのである。 という、乙女ゲームのような結婚にいたる攻略対象者の選択基準てなんなのさ？というちょっと知りたくない裏側の話です。 だって、乙女ゲームの主人公をあえて選ぶ、その趣味の悪さには理由があるだろ、そうなんだろ、ということをゲスってみました。 恋愛要素はお空の向こう。コメディを目指したのに、なぜかブラック。 心のマリアナ海溝にご注意ください。