[-1-]
作者:安東 真夏/作品情報/Nコード:N4505IZ
完結済 (全13エピソード) |
ひたかみという大地がある。
水と風を護りとする、いのち豊かな大地。
異国――それは大和という――から、偉そうな顔で訪れる輩は別の名で呼ぶ。しかしいかに彼らが執拗にそう呼ぼうが、大地は彼らに名づけられたりはしない。
ひたかみは、ひたかみだ。大地をそう呼ぶ、そのクニの民がいる限り、喪われることはないのだ。
クニがクニでなくなるのは、戦に負けて、王が討たれた時ではない。それはクニのことわりを、クニ人が忘れたときだ。クニのことわりとは、即ち「誇り」だから。
かつて――。
この南北に細長い≪秋津島≫には、そんなたくさんのクニがあったのだ。
国津の神を戴いた、それぞれのことわりをもったクニが。
けれど、南に興った「大和」は、たくさんのクニを「大和」のクニのことわりが呑み、いまはもう日高見だけが、ひたかみのクニのことわりで生きている。
----生きようとして、いた。
これは神の名を預けられ、神と人の狭間で、足掻きながら、誇り高く生きた、最後の「冠」の者の物語である。
ジャンル:ローファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: 残酷な描写あり 異世界転移 シリアス 和風 古代 古代東北 陸奥 京都 源氏 前九年の乱 坂上田村麻呂 阿弖流為 陸奥話記 恋愛 運命の人 最終更新日:2024/05/12 09:48 読了時間:約109分(54,275文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 18 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 18 pt |
[-1-]
検索時間:0.0277409秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。