魔力が充溢する土壌に建国されたシヴェルナ王国の民は皆、魔力をもって生まれるという。 しかし元子爵令嬢ロゼ・アルバートは『セロ』と呼ばれる魔力を持たない体質で、両親亡き後『進化しそこねた落ちこぼれ』として親族から虐げられていた。 　そんなロゼの拠り所は、幼い頃父から倣った剣術だった。 『魔力を持たない私が誰かのお姫様になることは有り得ない』 ロゼは自分の置かれている現実から、令嬢として嫁ぐ事を諦めお姫様を守る騎士になると決めていたからだ。 　しかしその夢をも利用され、毎日の様に領地内の魔物討伐をさせられていたある日のこと。 　運悪く魔物に襲われている所を、シヴェルナ王立騎士団団長のキアノス・ヴランディ公爵に救われる。 後にその彼と意外な接点が発覚し、ロゼはこの劣悪な環境から救出される事になった。 　けれどこのままでは生きていくのもままならない。 　そこでキアノスは、保護する名目でロゼに騎士団への入団を勧める。 『君が俺に忠誠を誓うなら、俺も君を守ると誓おう』 　忠誠を誓えば、もう独りになることはない。 　心を打たれたロゼは、キアノスの部下になることを決心したのだった。 　ただそれだけの事だと思っていたのに――。 　そこに待っていたのは、何故かキアノスから寵愛だった。 　部下として、令嬢として大切にされる日々に戸惑いながらもロゼは必死に騎士への道を目指していく。 　そして気づいた時には、魔法使い達を翻弄させる程の剣術を得ていたのだった――。 　中身はざまぁ×シンデレラストーリー。 　シンデレラ（お姫様）ではなく騎士になりたいと奮闘していたら、いつの間にか愛も強さも手に入れていたという一人の少女の物語。

時代に翻弄され、夢を捨ててしまったゲームクリエイター氏家（うじいえ）は、 ある豪雨の夜に酒場で一人の男と出会う。 氏家の数奇な人生に勝るとも劣らない壮絶な物語を語る謎の男に惹かれ、彼はいつしか奇妙な世界へと足を踏み入れていく…

夢屋胡蝶。夢と茶葉を取り扱う店だ。美しい夢、思い出の夢、自分の願望の夢、未来の夢、突拍子のない夢など、様々な夢を求めて客が訪れる。そんな店の客には人ならざる者も多いようで……。 夢を見られない体質の舟橋望と店主である周は様々な夢と出会っていく。 ※「カクヨム」にも投稿

男爵令嬢エミーリアは妹を探す為、伝説といわれる聖獣番の元を訪ねた。 だが出会ったのは引き籠もりの聖獣番ウィルバート。 その性格上、捜索になかなか手を貸してはくれず、依頼は難航する。人と接するのが苦手な彼をどうすれば攻略できるのか。いい手が見つからずもどかしい気持ちを抱えていた時、ある出来事をきっかけにウィルバートに変化が現れる。 そこで目覚めたのは、聖獣番らしいエミーリアへの愛情表現だった。

夢というものは不思議な現象です。自分の思惑や考え方とは全く異なる内容や、 毎日見ているのに記憶していたりしていなかったりと、理想の夢を見たいと願う 人たちの夢を主人公の大門冴鬼が例示的に披露いたします。

　赤髪の少女リシュは、銀髪の聖女が生まれるといわれているエフモント家の人間だが、その外見から『お前は聖女ではない』と家を追いだされてしまう。 　そんなリシュを拾ったのは、狼のパペット・ガブを手にはめた魔法使いグリースだった。 　だが会って早々に『お前はオレのものだ』なんてパペットのガブを使って甘い台詞を囁き、魔法使いになることを勧めるグリースに、リシュは戸惑ってしまう。 　聖女ではないと言われた私は愛される価値があるの？ 　彼の恋人になれば、幸せになれるの……？ 　魔法使いの弟子として側にいるうちに、彼がパペット越しで愛を囁く理由を知り、いつしかリシュもグリースに恋をするようになって……。 　全てを奪われた少女が幸せになれる道は聖女なのか魔法使いなのか。 　人生逆転を目指すラブストーリー。

　女神達の手違いによって死んでしまったミア。その為祖母と約束した『歌姫になる』という夢が潰えてしまう。　なので女神はミアの夢を叶えられるよう新たな世界を用意し、転生させたのだった。　転生先はまだ歌や音楽に触れる習慣のない、魔物や魔法つかいが住む国ジュエルスタン。　そしてミアは人間ではなくウサギに生まれ変わっていたのだ。 　これで一体どうやって『歌姫になる』夢を叶えるのか。 　偶然巡り合ったイケメン騎士団長達に愛され見守られながら、高みを目指すウサギになった少女の運命を描いた物語。 　　　 　 　

　ごく普通の女子高生ひなたは、偶然出逢った、祓い家で『朱い瞳』を宿す神格"鼠"の力を継いだ一族の弦太に、一目惚れする。　 　交わることのない縁の筈が、ひなたには何故か、弦太の力を癒やす役目をもった巫女の力を継いていた。 　そんな二人が偶然出逢った事で、動き出した恋物語。 『今満たしたい欲は何なのか』 　欲に直向きな鼠の獣憑きの弦太と、欲を隠し過ごしてきたひなた。　共に欲しいものを探りながら、お互いの世界に様々な波紋を広げ、惹かれ合っていく。 　 　獣憑き男子の弦太の、ひなたへの獣らしい溺愛ぶりをスパイスに、ぜひご賞味を。 　 　　 ※こちらの作品は、「獣憑きの彼を追いかけたら、溺愛されるようになりました〜朱い瞳と私の秘密〜」シリーズ三部作目となっています。 　キャラクター達の背景等は前作、前前作とを読んで頂けるとよりわかりやすいと思います。 　良ければそちらも合わせて読んでみてください。 ※7/13　改変しています ※現在こちらの作品は、魔法のiらんどでも掲載しております

　ごく普通の女子高生ひなたは、偶然出逢った、祓い家で『朱い瞳』を宿す神格"鼠"の力を継いだ一族の弦太に、一目惚れする。　 　交わることのない縁の筈が、ひなたには何故か、弦太の力を癒やす役目をもった巫女の力を継いていた。 　そんな二人が偶然出逢った事で、動き出した恋物語。 『今満たしたい欲は何なのか』 　欲に直向きな鼠の獣憑きの弦太と、欲を隠し過ごしてきたひなた。　共に欲しいものを探りながら、お互いの世界に様々な波紋を広げ、惹かれ合っていく。 　 　獣憑き男子の弦太の、ひなたへの獣らしい溺愛ぶりをスパイスに、ぜひご賞味を。 　 ※「獣憑きの彼を追いかけたら、溺愛されるようになりました〜朱い瞳と私の秘密〜」続編となります。 　弦太とひなたのそれからや、そして新たなキャラクターも登場したりと、新展開となっています。　前作と合わせて読んで頂けたら幸いです。

「一生で一回くらい幽霊を見てみたい」 平凡な日常に小さな刺激を求めただけだったのに・・・。 あれよあれよとトラブルが舞い込んできて、主人公の穏やかな日常は予期せぬ方向へ転がり出す。 住宅街のスーパーに勤める一会社員に降りかかった、不思議なお話の記録。

　ごく普通の女子高生柊ひなたは、ある日突然黒い靄に襲われそうになったところを同じ学校の男子生徒に助けられる。 　その彼の名は柳弦太。 　厄祓いを家業とする一族の中でも、"神格の鼠"と呼ばれる強大な力をもった獣を体内に宿し、その力を自在に操る『朱い瞳』の持ち主だ。　 　生きてきた世界が全く違う二人だったが、出逢った事で、ひなたの中に弦太の力を癒やす『巫女の力』があった事が判明する。 　偶然から必然へと動き出した恋物語。 『今欲しいものは何なのか』 　獣憑きの弦太は己の欲に直向きで、欲を隠し過ごしてきたひなた。　共に欲しいものを探りながら、お互いの世界に様々な波紋を広げ、惹かれ合っていく。 　 　獣憑き男子の弦太の、ひなたへの獣らしい溺愛ぶりをスパイスに、ぜひご賞味を。 　 　　 ※こちらの作品は現在魔法のiランドでも掲載中です

　飄々と、どこか人を食ったような雰囲気のその男。 　無精ひげを生やし濃紺の着流しに草履履き。着流しの上、肩から掛けた黒い印半纏。両襟の中ほどに達筆かつ情緒あふれる白文字でこう記されている。 　夢屋、と。 　ありきたりな街でごく普通の日常を繰り返す十七歳の麻衣子。 『夢屋』を名乗る男が売る夢の小瓶に魅せられたことで、麻衣子の日常は崩れていく。 　少し不思議な、夢を売る男と、麻衣子の心の物語。 ノベルアッププラス様にも掲載しています。

そもそも「六ツ鳥居事件」とは何だったのか？ いつ？誰が？何のために「六つのまり」を用意したのか？ 佐伯はなぜ死ななければならなかったのか？ 前章で明かされなかった「佐伯の死の直前の30日間」を 別の視点で追っていく第二章　『戟（げき）』編。

どんな願い事も叶えてくれる質屋があるらしい。 2次元美少女オタクのチー牛は代償と引き換えに願いを叶えてもらうが、待っていたのは夢のリア充生活か、それとも… ※一部暴力シーンや性描写を含みます。苦手な方はそっ閉じしてください。

たった１日に凝縮された人間の葛藤とドラマ

悪夢に悩まされている男が訪れたのは、主治医から紹介された《夢屋》という店。入口のドアに提げられた店舗名の入った札には『お望みの夢、お売りします』とあるが、悪夢を何とかしてもらいたい彼に椅子を勧めたのは、アルバイトの少年のような店主だった。

紗由理、美久、茜、真佐子の４人は同じ中学に通うクラスメート。 ある日、４人は三面鏡を使って人を呪う「オニあそび」という儀式を行うが、 その日から彼女らの周囲で恐ろしい事件が次々と勃発していく…… 鏡の中の怪物『カガミオニ』とは一体何なのか？ 人間の内面世界をえぐる猟奇的怪奇譚！

六ツ鳥居（ムツドリイ）の森。 そこは遠い昔から強大な怨霊が封じられているという禁忌の地。 この地で昭和初期に起きたある一家惨殺事件を調べ出した事がきっかけで、 雑誌記者「佐伯一郎」は、底なしの呪いの連鎖に巻き込まれていく… 謎が謎をよぶ戦慄のホラーストーリー。

アルバイトの為招き猫博物館に行くがそこには招き猫博物館はなく、夢屋と書かれた古民家風の建物があった。 夢屋には魔女がいた。 魔女は人に夢を見させられるらしく どんな夢でも見せられるらしい。 その能力を利用して営業している夢屋 指定した相手に指定した夢を見せることができるという。 どんな依頼があったのか興味本位で聞いてみると 魔女は意外に話上手で…。

お金に困っていたのかはもう覚えていない。 けれど、当時の自分という人間は人から生まれていないと本気で思っていた節がある。 では何からかは分からないが、