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作者:東雲 比呂志/作品情報/Nコード:N8233KL
完結済 (全4エピソード) |
教室に現れたのは、75歳の“新入生”。
少子化と高齢化が極端に進んだ近未来の日本で、導入された新制度――
「高齢者再教育法案」により、75歳以上の高齢者が高校へ再入学することが義務づけられた。
担任を任されたのは、教育実習明けの16歳・香月葵。
生徒はかつて社会を支えてきた“元ベテランたち”。
若き教師と老いた生徒たち。
教えること、学ぶこと、その境界が静かに崩れていく。
年齢が逆転した教室で、人はもう一度、何を学び直すのか――。
これは、“年齢では測れない”ものを、共に探す物語。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 春チャレンジ2025 近未来 高齢者学び直し 再教育制度 教育と年齢 世代間対話 社会制度SF ヒューマンドラマ 教室の対立と再生 年齢逆転 学びの意味 高齢高校生 若年教師 教育倫理 経験の価値 最終更新日:2025/05/15 08:00 読了時間:約56分(27,607文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:野口読多/作品情報/Nコード:N0238BJ
連載中 (全2エピソード) |
幽霊なんて浮ついた存在を、科学が一つのターニングポイントを迎えようとしている今のご時世になってもなお信じ込んでいる人というのは、僕が思うによほど入れ込んだ宗教家か、都市伝説を文字通り食い物としている哀れな自称霊媒師くらいだ。僕のお祖母ちゃんなんかは霊感が頗る強く、よく僕に「幽霊ってのはね、生きてる人間とそっくり同じで、近くにいても違和感なくその辺にいるのさ」などと吹聴していたものだが、残念ながら僕はこの目でその存在を知覚できたためしがなかった。あるいは祖母の言は、「近く」と「知覚」を掛け合わせた、かなり高度なダジャレだったのかもしれないと、安らかな眠りに就いてしまい確認もできない今ではそう思うまでになった。
誰だってそうだろう。いくら教科書のしかつめらしい文面を読もうが、人は自分で経験したことでないと真に学びの意味を考えたりしない。幽霊の問題もそれと同じで、どころかそれが非常にあやふやな定義の中を地に足つけた根幹も持たずに徘徊している分、いたく抽象的で、非現実的認識を抱かざるをえない。だから僕は、お祖母ちゃんが終生孫に語り聞かせた睦言を頭から疑って聞き流すのに申し訳なさを感じていなかった。それがいけなかったのだろうか。
けれど仕方がないじゃないか。無理もない話だ。誰だってまさか、自分がこういう体験をするだなんて、思いにもよらなかっただろう。まさか……
――自分が幽霊となって、見慣れた街を徘徊するようになるだなんて……。
(※このシノブシスは、本文中の一文です。ここに書かれている「僕」とは作者、野口読多を指すものでなく、登場人物の一人であります。また、本作はJUGEMブログにても掲載していきます)
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: ラノベテイスト 最終更新日:2012/09/18 15:17 読了時間:約11分(5,388文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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