気づいたら、異世界にいた。 剣と魔法のファンタジー世界で、俺は完全に詰んでいた。 36歳、運送会社勤務。魔法なし、剣の腕なし。 あるのは、帰りを待つ妻と二人の子ども――そして、帰る意志だけ。 唯一の術は、「想いの強さ」で発動する想念魔法。 ただし代償は、かけがえのない“記憶”だ。 家族の事を忘れても、俺は進む。 「誰も犠牲にせず、必ず帰る」 ■ 家族を愛する平凡なおっさんが異世界を生き抜く ■ 記憶と想いが鍵を握る、異色の帰還ファンタジー

神託によって勇者に選ばれたのは私の夫だった。妻として誇らしかった、でもそれ以上に苦しかった。勇者と言う立場は常に死と隣り合わせだから。 『ルト、おめでとう。……でも無理しないで、絶対に帰ってきて』 『ああ、約束するよ。愛している、ミワエナ』 再会を誓いあった後、私は涙を流しながら彼の背を見送った。 そして一年後。立派に務めを果たした勇者一行は明日帰還するという。 王都は勇者一行の帰還を喜ぶ声と、真実の愛で結ばれた勇者と聖女への祝福の声で満ちていた。 ――いつの間にか私との婚姻はなかったことになっていた。 　明日、彼は私のところに帰ってくるかしら……。 私は彼を一人で待っている。『おかえりなさい』とただそれだけ言いたくて……。 ※作者的にはバッドエンドではありません。 ※アルファポリスにも公開しています。（九話完結） ※誤字脱字報告、有り難うございます。

　十年に一度の勢力を保ったまま、中部地方に台風十七号が上陸しようとするその日、稲作農家の正蔵は、用水路の点検に向かう。 　 　帰りを待つ妻の元へ。 　急変した天候に足止めを喰らう正蔵に、そして捜索に出た妻、由紀江に、自然の猛威が牙を剥く！ 　暴威を孕んだ一夜が、その帳を下ろす時、未だかつて見たことのない生存の為の戦いが始まる。

或る一人の爺の死。そして天国での妻との再会を経て、神様から異世界の救助を頼まれる主人公。果たして主人公は無事に世界を救い、天国で待つ妻と再会できるのであろうか？　異世界の旅路で色々な人と出会うのであった。

夫との関係に悩む妻は、復讐の女神探偵社に連絡を取る。依頼の実行を待つ妻だったが…。

派遣業で働いている年上のヒロインは、仕事で来ていた年下のヒーローとぶつかって出会う。 ヒロインの勘違いとヒーローの丁寧で真剣な態度が話をこんがらがらしてしまう。 そして、ゲイと植物状態の夫を待つ妻と２児を育てることになった叔母。 互いの仕事場でいろんな事件がおきていく。

帰りを待つ妻がいる。いつも帰りが遅い夫がいる。誕生日を祝いたいから早く帰るように夫は妻に頼まれた。帰ってみると妻は上機嫌で迎えてくれた。けれど夫はこの上機嫌に不安を感じて―― サスペンスっぽい話だと思います。