あらすじ 沖縄本島を舞台に、なっちゃんを中心とした気功仲間たちが、島に点在する「拝所（うがんじゅ）」を巡りながら、人と人、魂と魂をつなぐ、小さな祈りの旅を重ねていく――そんな物語が静かに紡がれていきます。 主人公のなっちゃんは、気功を導く存在であり、時に「天の声」を感じ取る感受性豊かな女性。彼女のもとに集う仲間たちは、それぞれに悩みや迷いを抱えながらも、拝所カルタを囲み、祈りと対話の中で自分自身と向き合っていきます。 亡き人との交信、魂の約束、祖先崇拝、ユタの在り方……沖縄に息づく精神文化が丁寧に描かれ、現代を生きる私たちに、「見えないもの」との付き合い方をそっと問いかけてきます。 そして、視覚を失った青年・良寛の存在が、静かな中心となって、物語を深く支え続けます。 見える世界と見えない世界、そのあいだにある声なき声に耳を澄ませながら――静かであたたかな魂の旅が、今、そっと始まります。

あらすじ 沖縄本島を舞台に、なっちゃんを中心とした気功仲間たちが、島に点在する「拝所（うがんじゅ）」を巡りながら、人と人、魂と魂をつなぐ、小さな祈りの旅を重ねていく――そんな物語が静かに紡がれていきます。 主人公のなっちゃんは、気功を導く存在であり、時に「天の声」を感じ取る感受性豊かな女性。彼女のもとに集う仲間たちは、それぞれに悩みや迷いを抱えながらも、拝所カルタを囲み、祈りと対話の中で自分自身と向き合っていきます。 亡き人との交信、魂の約束、祖先崇拝、ユタの在り方……沖縄に息づく精神文化が丁寧に描かれ、現代を生きる私たちに、「見えないもの」との付き合い方をそっと問いかけてきます。 そして、視覚を失った青年・良寛の存在が、静かな中心となって、物語を深く支え続けます。 見える世界と見えない世界、そのあいだにある声なき声に耳を澄ませながら――静かであたたかな魂の旅が、今、そっと始まります。

　ワープして辿り着いたのは。 　宇迦橋の第一の鳥居(石製)の上空だった。 　大社町杵築東。 　ときは旧暦神無月の十月の十一日。 　新暦では霜月の十一月。 　まさに今。 　出雲地方は『神在月』である。 　 　昨晩七時。 　稲佐の浜では御神火が焚かれた。 　神迎えの神事『神迎祭』。 　厳かに執り行われた。 　『龍蛇神』が八百万の神々を先導する。 　浜から大社へ続く『神迎の道』を進む。 　 　『神在祭』の祭典では。 　幸縁結びを祈る祝詞が高らかに奏上される。 　参集した神々による七日間神議『カミハカリ』が始まる。 　出雲に迎えられた神々たちは。 　長屋造りの『十九社』で七日間滞在する。 　普段は扉は閉じられ遥拝所になっている十九社。 　この七日間だけは神々の宿所として使われる。 　その扉は開かれる。 　神在祭の神事『カミハカリ』によって。 　八百万の神々によって。 　未來の方向性が清々粛々と決定されてゆく。 　人知れず、良縁幸縁が定まりたる。 　人知れず、先々の明暗は分かれたる。 　森羅万象すべてに新しき道、示さるる。

簡単なあらすじ：下級聖職者のマルクが、普通の人には見えないモノが「視える」祓魔師の先輩達と、わちゃわちゃしながら成長していく物語。 各章のあらすじ　※文字数制限により第五章まで。以下ネタバレを含みます。 第一章 下級聖職者のマルクは大都市への転任に期待を寄せていた。しかし、実際に務めることになったのは街外れの礼拝所。そこで先輩となるライリー、アシュリーと出会う。翌日からさっそく日々の務めをこなしていくが、儀式の手順も信者への対応も雑で戸惑いを覚えることに。マルクは自分の力で信者からの相談に応えようとするが、ある少女と出会ってから体に異変が起きてしまった。しかも先輩の二人にはある秘密があるみたいで……。 第二章 マルクの先輩の一人・アシュリーは聖職者であるにも関わらず黒魔術に傾倒していた。そんな彼が悪魔を連れている魔女がいるという噂を聞きつけたことにより、マルクは魔女探しに巻き込まれる。 第三章 礼拝所には街の外から聖女達が聖歌を歌いに来る。その中でも一際美しい歌声を持つ聖女キャロルは信者から高い人気を得ていたが、悩みを抱えている様子。そんな彼女はある日、礼拝所で仕事を任されていたにも関わらず行方を眩ませてしまう。 第四章 収穫祭最終日の夜、見張りを頼まれていたマルクの元に奇妙な女が来る。一体彼女の正体は？　華やかな収穫祭の裏で行われる儀礼の姿とは――？ 第五章 マルクの元に両親からの手紙が届く。「今を堪え忍びなさい」という激励の言葉に、いつぃか重圧と違和感を覚えるようになっていた。そんな時、憧れの人物である大祭司様が体の不調を訴えて密かにマルクのいる礼拝所をたずねてきた。マルクは大祭司と自分の間に横たわる秘密に向き合い、敬愛する人を救うことができるのか――？ 「カクヨム」でも投稿中。　 © 2021 かめさん