ぼっちでネットゲーム好きのＯＬ涼風遥香は、趣味が高じて人工知能（ＡＩ）を作ってみた。 「ご飯も作れてお風呂も準備できる！　すごく良い感じ！」 　──しかしＡＩが暴走して、"異世界転生プログラム"を発動させてしまう！ 　始まりの森で遥香が叫ぶ。 「こんなのアリ！？」〈世界一美しい容姿です。マスター〉「えへへ、若返って最高かも……！」〈希望通りの"魔王"です〉「──魔王！？」〈マスターにはミッションがあります〉「え！？　ミッションも！？」 　そんなこんなで、若返って理想の容姿を手に入れたものの、女神のミッションである"ダンジョン攻略"をするための旅をすることになった。この世界の様々な人々と出会い、スリリングな体験をして、美味しいご飯も食べる自由な旅。いつか帰れるかなあと思いつつ、この世界もいいなあと揺れて。 　まったりと旅仲間と親睦を深める── 　──そんな癒しの物語。 ★第3話のあとがきにイラストイメージがあります！ ※サブタイトルの後に★マークがある回にはイメージイラストを掲載させて頂いております！

離島の釣りとグルメが織りなす恋とオカルトの物語。

夜勤明けにそのまま眠り込んでいたら、うるさい足音で目が覚めた。窓を閉めようとしたら、なんだか知らないものに手をつかまれた。 「へっついさんだよ！」 「だから、誰だよ！」 へっついさんと俺のむかしのお話。

「俺、魔王やめる」 先代魔王からその地位を引き継いで三日目。新魔王は配下たちにそう告げた。 かつての人間対魔族という図式が形骸化し、魔界領へ攻め入らんとする人間たちはもはや目的を別にしている。 そんな状況を察した新魔王は、城の中に現れた今代の勇者と交渉し、みずからを死んだことにしてもらうことにした。 こうして晴れて自由の身。新魔王にはやりたいことがあった。 「そうだ、旅に出よう」 この世界を見て回りたい。 そして最近趣味にしている〈料理〉でもって、行く先々の旅人に舌鼓を打たせたい。 「移動式のレストランなんて、洒落てて良くない？」 のちに『旅の途中で出会うと必ず良いことが起こる』と噂される〈旅する銀のレストラン〉の伝説が、ここにはじまった。 ※本作品はカクヨムにも投稿しています。

　魔法士協会からの依頼で、とある街に赴いたラドミラ。そこで彼女が関わることになったのは、別の世界からの転生者が発案した計画だった。 （「カクヨム」「エブリスタ」「ノベリズム」でも掲載しています。エブリスタの「新星ファンタジーコンテスト第7回『料理/グルメ』」では佳作を受賞しました）