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作者:ウツワ玉子/作品情報/Nコード:N0194KR
短編 |
元和二年三月、病に臥す徳川家康を見舞うため、駿府城を訪れた征夷大将軍・徳川秀忠。だが、そこで目にしたのは、黙々と禁じられた本を読む父の姿であった。その書の名は、『新約聖書』。
「ちょっと読んでみたかっただけじゃ」
天下人・徳川家康は好奇心を満たすため、『新約聖書』の翻訳を命じる。翻訳に携わるのは、南光坊天海、金地院崇伝、林羅山、本多正純、三浦按針、ヤン・ヨーステン、そして名もなきキリシタン。
岡本大八事件と大坂の陣。激動の時代を越えて、家康はついに『黙示録』に至る。
神を知った男は、何を思うのか。
これは、ひとりの老将が「読みたかっただけ」で始めた、静かな探求の記録である。
※この小説は歴史ファンタジーです。史実や宗教の裏付けはありません。また、特定の宗教を持ち上げたり、けなしたりする意図で書いたものではありません。気楽にお楽しみいただけたら幸いです。
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ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 和風 近世 内政 江戸時代 江戸幕府 徳川家康 徳川秀忠 禁書 聖書 翻訳 知的好奇心 歴史ファンタジー 異文化交流 最終更新日:2025/06/23 20:57 読了時間:約33分(16,390文字) 週別ユニークユーザ: 373人 レビュー数: 0件 総合ポイント: 256 pt ブックマーク: 14件 評価人数: 24 人 評価ポイント: 228 pt |
作者:勅使河原 俊盛/作品情報/Nコード:N8433EX
完結済 (全47エピソード) |
一六一四年四月 駿府城。後に神君と尊称されることになるその老人は、これを今際の際とばかりに、腹心である本多正純にとある遺言を授けた。曰く
「太閤恩顧の大名どもを潰すのじゃ。ひとつひとつ……」
頷く正純に大御所様と呼ばれるその男は、改易されるべき大名の名を次々と挙げていく。
「加藤、福島……」
その一々に得心し首肯する正純に、大御所様はしかし最後に、正純には奇妙と思われる名を告げたのである。
「それに……吉良じゃ」
「吉良……あの高家の、吉良に御座いますか?」
怪訝そうな表情をする正純を見た大御所様は、まるで悪戯っ子のような笑みを浮かべる。
「吉良は……儂個人の恨みよ」
その、重代の家老にのみ伝えらえるべき神君の遺言が発せられた正にその時、大御所様病床の室外に侍る者があった。将軍家名代として大御所様ご機嫌伺いに参上していた浅野釆女正長重、後に赤穂事件を引き起こすことになる浅野内匠頭長矩の曾祖父である。
爾来八十七年。
一七〇一年三月十四日。この日は将軍綱吉が勅使にお答え申し上げる、いわゆる勅答の儀が執り行われる予定であった。
「東照大権現もご照覧あれ!!」
この年の勅使御馳走役を拝命していた浅野長矩が、突如として何事か叫びながら脇差を抜き放ち、高家筆頭吉良上野介義央に上段から切りかかった。背中に一筋、額に一筋。だが、脇差を抜いた浅野の太刀筋は浅く、致命傷を与えるには至らない。事態に仰天し、逃げ惑いながら足を縺れさせる吉良。留めとばかりに三度脇差を振りかぶった浅野はしかし、終には背後から羽交い絞めにされ、その身体の自由を失った。
「浅野殿、殿中でござる」
幸いにも吉良の命に別状は無かったが、将軍綱吉は、側用人柳沢出羽守吉保の奏上した浅野の即日切腹を裁可する。何しろ勅答の儀当日に勅使御馳走役が自ら凶刃を振るい、こともあろうに殿中を高家の血で穢したのである。勅使への非礼に対するけじめの付け方として、それは当然のことではあったろう。しかし無論、この即決裁判に納得のいかない者も多い。
この凶報を受けた老中筆頭土屋相模守政直以下5人の老中達は、これを奇貨とすべく策謀を練り始める。曰く、遺された赤穂藩士達を上手く扇動して吉良義央を討たせる。そして、義央を討たれた不明を以って吉良家をお家断絶に導く。云々……
愈々、「神君の遺言」執行の刻が近付く。
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: アニセカ小説大賞1 キネノベ大賞12 シリアス 男主人公 女主人公 和風 近世 群像劇 内政 身分差 史実 時代小説 武士 復讐劇 リアリティ 最終更新日:2018/08/24 00:00 読了時間:約275分(137,308文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 20 pt ブックマーク: 5件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:陸 理明/作品情報/Nコード:N8836CR
完結済 (全32エピソード) |
江戸城の権力者である土井大炊頭利勝は、七人の根来忍びに命じて、宇都宮城の城主である政敵・本多正純の失脚を企んでいた。それに対して、のちに鍵屋の辻での敵討ちで名を馳せる若き剣士・荒木又右衛門は、正純の実子・正勝らとともにその陰謀に敢然と立ち向かう。はたして、伊賀の忍びにしてのちの大剣士と奇怪な忍術射撃の激闘の行方はいかに?
(転生・タイムスリップ等はありません)」
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 残酷な描写あり 伝奇 史実 時代小説 江戸時代 宇都宮釣天井 本多正純 荒木又右衛門 忍び 鉄砲 剣士 史実を伝奇的に再構成 柳生新陰流 忍術射撃 歴史時代小説倶楽部 最終更新日:2015/12/20 18:00 読了時間:約263分(131,354文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 1件 総合ポイント: 462 pt ブックマーク: 122件 評価人数: 24 人 評価ポイント: 218 pt |
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