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作者:月桑庵曲斎/作品情報/Nコード:N0859HD
連載中 (全30エピソード) |
【転生無し・改変無し】茶道×戦国の本格歴史群像劇。
織田信長が生まれる十二年前|大永二年《西暦1522年》に生まれた堺の豪商・千利休の生涯を描く、本格歴史群像劇。それは応仁の乱終熄から六十年を過ぎ、中世的秩序が終わりを迎えていた。
全168話予定 現在26話+解説4話(第廿一服)公開中(1部=序章+4章+終章の42話構成/1章=10話構成)。
現在は、第三章を鋭意執筆中!
月1話更新。
第一章 動乱前夜
千利休が誕生した|大永二年《西暦1522年》より物語は始まる。前年の将軍出奔という大騒動が一段落し、新たしい帝の御代となった大永の世は、動乱前夜である。細川氏と大内氏の対立は遠く海外で衝突を起した。そして、再び河内と和泉で戦火が起こる。
第二章 苞蔵禍心
|大永五年《西暦1525年》、平穏に幕開けたが、波乱の年であった。細川家では高国が隠居・剃髪し、稙国が家督したが、疫病が大流行した。謀略により香西元盛が誅殺され、高国陣営は転がり落ちるように形勢が悪化する。
第三章 干戈騒乱
細川高国は桂川原の戦いで敗れ、義晴公を奉じて近江国坂本に逃げ込んだ。細川晴元は足利義賢(義維)を将軍にするべく堺に上陸して拠点とした。
【注意事項】
①暦について
本作では旧暦準拠です。
一月・二月・三月が春(新暦2月〜4月)
四月・五月・六月が夏(新暦5月〜7月)
七月・八月・九月が秋(新暦8月〜10月)
十月・十一月・十二月が冬(新暦11月〜1月)
②名前について
本文中は氏名または名で、台詞では官途名や通り名・仮名で表記しています。また、できるだけルビで実諱を書いています。
③各話冒頭の和歌について
当時は陪臣らでも公家たちから歌を指導してもらうほど、和歌が一般的な時代であったことの演出目的です。
■続柄の表記について
本作では以下のように定義しています。
舅父:母方の伯父・叔父
姑母:母方の伯母・叔母
岳父母:嫁の父母
義父母:夫の父母
堂兄弟・父方の従兄弟
表兄弟・母方の従兄弟
甥・兄弟の子供(男)【おい】
姪・姉妹の子供(男)【おい】
⑤各話表題を和製漢文にしました
これは当時の文書が漢文であった雰囲気を出す目的です。
⑥武将の数が多い
兵千につき武将一人を心掛けています。
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: シリアス 男主人公 和風 戦国 群像劇 史実 千利休 三好長慶 茶道 茶の湯 安土桃山時代 信長前史 村田宗珠 鳥居引拙 武野紹鷗 R15 残酷な描写あり 最終更新日:2025/04/13 06:00 読了時間:約423分(211,349文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 92 pt ブックマーク: 23件 評価人数: 5 人 評価ポイント: 46 pt |
作者:渡部宗晋/作品情報/Nコード:N6044CC
連載中 (全2エピソード) |
《珠光茶碗》と呼ばれる青黄色をした茶乃碗がある。樂茶碗や天目碗・井戸茶碗・志野茶碗等、人気の高い茶乃碗に比べ影は薄い。此の茶乃碗は茶道開祖と呼ばれる、珠光が見いだし好んだとされる。織田信長が掌に載せ、千利休も用い、歴史に名を刻んでいる。伝世される何碗かの、どれが本歌であるか、もう存在していないかは模糊である。
私は《珠光茶碗》で始めて茶を喫した時、膨よかな香りと濃厚な滋味と共に、茶に纏わる時を越えた幻翳の様な波動を感じ、心性が共振した。其の伝播された振動を紡ぎ、言乃葉として集め、文字に、小説にしたいと思った。
《珠光茶碗》に係わった茶人の人生を語るのでも、茶乃碗の伝来史でもない物語。《珠光茶碗》により茶人達が恵みの雨に打たれたかの様に心を育て、その積み重なりで〈心の下地〉が変化し〈さび・わび〉という茶乃湯に内在する実体を発見し〈侘茶〉へと辿り着き、茶道の玄旨ともいうべき概念を探り続けた変遷を、文字に刻みたかった。
物語の始まりは、佛道と數寄道の狭間で揺れ動く珠光と、名も無き十二ノ《青黄茶碗》との邂逅。茶乃碗がやかれたのは、茶を競い合う道具としての天目碗が主流であった南宋時代。〈禪ノ心〉を具現する〈空ノ碗〉として、禪僧虚堂智愚の求めに応じ、高麗の血を受け継いだ陶工孝中が、中国で十四ノ《青黄茶碗》を作陶した。虚堂の弟子南浦紹明(大應国師)が十二碗を日本へと伝え。孝中が朝鮮へ二碗、伝えた。
南浦が伝えた《青黄茶碗》は、偶然手に入れた珠光の心を動かした。その珠光が一休宗純・能阿彌・足利義政、そして多くの人と出会い、互いに影響し合って、佛事や賭博の道具であった茶乃湯から、心を中心とした茶道が生まれた。朝鮮へ渡った碗も日本へと伝わり、《青黄茶碗》は人から人へ、名物《珠光茶碗》として伝えられた。村田宗珠・鳥居引拙・十四屋宗伍・武野紹鴎・山上宗二・千道安・千少庵・古田織部・小堀遠州・千宗旦・片桐石州・金森宗和・藤村庸軒・川上不白・松平不昧・井伊直弼らの茶乃湯者が、《珠光茶碗》で心を耕した。
十四ノ《珠光茶碗》は紆余曲折を経て何碗かは滅失し、行方が知れず亡失した。《珠光茶碗》は何時の代でも出会った者の〈心の下地〉を変質させた。今までも、これからも。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: 茶道 禅 陶磁器 最終更新日:2014/05/18 11:02 読了時間:約92分(45,908文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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