「読む者は必ず一度は精神に異常をきたす」と言われている日本三大奇書の一つ「ドグラ・マグラ」を題材にしたミステリ。 　記者志望である福丸叉雨は、就職活動で惨憺たる結果を残したのち、株式会社不可知世界という怪しげな雑誌社に拾われる。 　入社早々、同僚がみな変人奇人であることに打ちのめされた叉雨に対し、悪趣味な編集長は、最初の仕事を命じる。 　それは「心理遺伝」という非科学現象にまつわるものであり、その真否を確かめるべく、夢遊病状態で両親を殺害した女性に会いに、山奥の精神病院へと赴くことだった。 　そこで、叉雨は次なる殺人に巻き込まれて―― 　異常と正常の境界、人間の精神の真髄を描いたミステリ。 　なお、本作は、すでに著作権の切れている古典（１９３６年に著者死亡）からの引用を行い、また、その設定・世界観の一部を引き継いでおります。念のため「二次創作」として登録していますが、登場人物を共通させているわけではなく、おそらく一．五次創作くらいではないかと思います。ですので、夢野久作の「ドグラ・マグラ」を既読でも未読でも楽しめます。同作のネタバレにもなりません。 　

いったい。恋とは何なのでしょうか……。

トマトは苦手です　でもトマトは素晴らしい そんなこんなで歩いてる　というような感じです

久し振りに友人と再会した。 それは確かに、僕の知っている彼のはずなんだけど。 この違和感は……なんだろう？ ――「異常」は、気付いたその瞬間、異常となる。

　死なない人が「人間」で、死んでしまう人を「前人間」と呼ぶようになった、異常と正常が逆転してしまった、そんな世界。 　死なない人ばかりながらも、僅かにある死のおかげで、人がまだ人らしい生活を営んでいる、そんな時代。 　葉柄は、死にたがっていた。 　クラスメイトで友人でもある女子生徒、ゆかりに何度も殺されながらも生き返る自分を、心底嫌っていた。 　そんな時、一人の転校生がやってくる。 　彼女の名前は木林灯。 　彼女はなんと、今の人間をちゃんと殺せるかもしれないと噂されている「前人間」で……。 ※ 基本、木曜日以外更新出来るようにします

珍しいながらも超常現象が異常でなくなった世界。 超常現象を生み出し、操る人間が誕生した。彼等は人々から恐れられつつも尊敬を集めていた。 かつて組織を裏切る事で平穏を手にしていた少年達はある事件をきっかけに再び世界の闇に関わっていく――――――主人公は最初から最初からほぼ最強状態です。